今日、実家に行ってきました。
じつは母が16日間ほど入院をしていて、今月初めに退院しました。
今日は様子見で会って来ましたが、元気な農婦そのものです。
入院中の食事が1400キロカロリーに抑えられていたので、3キロ痩せてしまったそうです。
元々中肉中背なのでホッソリした印象はありますが、元気そうで何よりという印象です。
今回の病名は脳梗塞。
とても細い血管が4本くらい詰まったそうです。
このCOVID-19の蔓延があったこと、早期発見で後遺症もなかったこと等から、私は病院にはお見舞いには行きませんでした。
また、発症時に記憶障害があり、普段は冷静な兄が物凄く慌てて連絡してきました。
その中で当初から私の名前が全然出てこなかったので、父と兄には「私のことを忘れているかもしれないから、無理矢理思い出させるような刺激は与えないで」とお願いしておきました。
結局、記憶障害は救急搬送前後の2時間くらいに一時的に発症したらしいです。
元々コレステロール値が高い以外は、元気に飛び回るような性格なので、父も兄も祖母も青天の霹靂でした。
私も救急搬送後に兄から最初の連絡をもらった時は、熱中症による脱水症状やせん妄でしょう?と思っていました。
コレステロール値が高いのでもしかしたらプラークが脳の血管に詰まったかとは思いましたが、まさか本当に脳梗塞とは思ってもいなかったです。
今回のことを振り返って教訓にしたいことがいくつかあります。
1,普段冷静な兄からの電話の慌て方から、電話の話を全部鵜呑みにしました。
2,私には熱中症のせん妄と脳梗塞による記憶障害の違いを見抜けませんでした。
3,元気な母が当たり前で、コレステロール値が高くてもごく軽い脳梗塞なら2〜3日の入院だと思い込んでいました。
4,ごく軽い脳梗塞でも記憶障害によっては重症扱いになることを知りました。
5,普段、母は父と兄を頼りにしているから、私に連絡することまで思いは至らないことを、私が受け入れられなかったこと。
そして本人からは、思い起こせば前日から行動がちょいとあやふやな所があったそうです。
発症の前日に軽トラックで農協に行って通帳記帳してきたそうですが、退院後になぜか他の金融機関の通帳やキャッシュカードが見つからず探し回ったら軽トラックのダッシュボードに入っていたそうです。
まず、普段、母は軽トラックを運転するのは滅多になく、農協には乗っていくことがないそうです。
普段、通帳記帳に行くときは通帳しか持っていかないのに、他の金融機関の通帳やカードを持ち出したこと。
普段ダッシュボードを開けることは滅多にないうえに、そこに通帳やカードを突っ込むことはないそうです。
退院後にたまたま農作業の都合で軽トラックのダッシュボードを開けたら、通帳やカードが入っていて、とても驚いたそうです。
母には軽トラックに乗った記憶はあるそうですが、ダッシュボードを開けたことは覚えていなかったそうです。
この行動の際に自動車事故に繋がることがなくて本当に良かったです。
さて、上記のことから、母の自動車の運転についても併記します。
現在、母は脳梗塞の影響で自動車の運転はできません。
病院での運転シミュレータも、自らの運転で車酔いするほどだそうです。
もう一度運転を再開するためには運転免許センターで実技試験を受ける必要があるそうです。
私は、入院当初から今後の運転は止めてほしいと思い、父と兄には話しています。
本人も今は運転するつもりが無さそうです。
数時間とはいえ、記憶が無くなる、覚えていないというのは、母もかなり不安になる要素のようです。
とくに前日の行動の一部に全く意味不明な行動をしていたことに愕然としてしまっている様子も伺えました。
母本人も今回の病気で、自分がいつまでも元気なつもりでも年齢は重ねていることに気がついたみたいです。
退院後は終活に取り組むんだ、と要らないものをどんどん片付け始めたとのこと。
今回は、ごく初期のごく軽症で発見されたので、後遺症もなく元気に過ごせていて、ものすごくラッキーと言えます。
今後、母はコレステロール値を下げる食事や生活を心がける必要があるそうです。
できることなら、母が運転免許証の返納をしてくれるといいな、と思っています。