makoto's daily handmades

グスコーブドリの伝記

宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」がアニメ映画になるそうだ。私は小学生の時宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のアニメ映画を見に行ったことがある。そのパンフレットに、宮沢賢治の弟・清六さんが、猫のキャラクターでアニメ映画を作ることに反対していたという内容が書いてあって、完成してから宮沢清六さんに見てもらって納得し許可を得たと記憶しています。
さて、宮沢清六さんはすでに故人となっています。新聞記事で見た記憶があるけれどもう10年くらい前に亡くなったはず。
で、昨夜MIFさんとの会話の中で「銀河鉄道の夜」を読んでいないという彼は、「銀河鉄道の夜って主人公が猫だろ?」とのこと。いやいや違いますって。映像の力って大きいなぁと感心するやら、呆れるやら。

そういえば高校時代に、現国のテストの日の朝、友人が「舞姫のエリスが出会ったのは橋の上だよね?」と聞いてきた。私「え?違うよ。ウンテルデンリンデンだよ。菩提樹の木の下」と答えました。友人は授業で「舞姫」の映画かドラマを見たらしく、その中では橋の上だったらしい。で、そのテストには出会った場所を答えさせる問題があり、友人のクラスの半数近くが「橋の上」と書いて間違って回答したらしい。

で、タイトルの「グスコーブトリの伝記」も猫のキャラクターで映画化されました。原作を読まず映像しか見ないでいると、この物語が猫の世界の話だと勘違いされるのもどうなのだろう?宮沢賢治作品を映像化するのは猫キャラクター以外で表現するのは難しいのだろうか?
少なくとも、私はこの物語は猫のキャラクター以外で表現することは可能だと思うのだけれどな。それに環境問題・貧困問題に対するメッセージ性もあるのだから。
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