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makoto's daily handmades

神奈川県南足柄市・天狗と金太郎ちゃんの町をウロウロする

MIFさんが用事を済ませている間に神奈川県西部のまち、南足柄市(みなみあしがらし)をうろいてきました。

今回も長文&写真多めですから、お暇なときにご覧ください。

ここは昔から大雄山最乗寺(だいゆうざんさいじょうじ)、通称道了尊(どうりょうそん)、道了さまと呼ばれるお寺さんが有名です。
あとはマサカリ担いだ金太郎の生まれ故郷。
昭和には富士フイルムの工場及びバレーボールチームの練習場があって川合俊一さんブームの際には追っかけがこぞって大雄山線(ローカル線)に乗ってやって来たそうです。
また車でしか行けないような山の上にあるアサヒビール工場見学が人気で、でも個人で行くと飲酒運転になるからバスツアーが人気らしいです。
私はスポーツは苦手、思いっきり下戸なので、後者2つは興味が湧かず、道了さまに行って来ました。
 
私は6歳と18歳の時に行ったことがあるとは言え、スッカリ忘れているお寺さんでした。
MIFさんに「大雄山駅から道了さまって、歩いて行けるらしいけど、行ったことある?」と訪ねました。
MIFさん曰く、そもそも大雄山線に乗ったことも無ければ、地元のヤツはバスなんて乗らねーよ、だそうです。
そういえば県西部は車社会でしたね。
私が今住む地域は、県内でも自家用車保有台数が1世帯あたり1台以下。
県西部は1世帯あたり2台以上の地域です。
 
行きはMIFさんに道了さまの駐車場まで送ってもらいました。
東名高速道路大井松田ICから県道を通って道なりほぼ1本道で行けます。
こんなに分かりやすかったんだ…と少し驚きました。
当初は新松田駅からバス2本乗り継ぐか、小田原駅線と大雄山線に乗り換えて大雄山駅から歩くか、など様々なルートを考慮していたのですが案外近かったです。
そして道了さまと言えば、天狗です。



天狗とカラス天狗の像をみて思い出しました。
私が生まれて初めて出会った天狗はここだったな、と。
天狗のお面は見たことがありましたが、カラス天狗は初めて出会い、何しろ不気味で怖かったです。
記憶の中ではいろいろな場所に像があったように思いましたが、今回はこの2体のみを発見しました。
 

子どもの頃に来たときは、この下駄の上に乗って記念写真を撮ったのですが、今はダメなんですね。
しか2本歯の下駄が多く奉納されていましたが、子どもの頃は1本歯の下駄が多くてバランスが難しかったのを覚えています。
しかも錆びた下駄が多かったのに、今は錆びたモノがほぼありません。
ステンレス製でピカピカしているモノが多いです。
もう40年ほど前の記憶とはいえ、天狗の下駄を履くのが面白かったんだよな、と思い出しました。
 


参道にはたくさんの記念碑がある中で、神鳶之碑が目にとまりました。
道了さまは昔から職人さん達から信仰を集めているのは知っていましたが、鳶職の方の慰霊碑があるとは知りませんでした。
東京タワー建設は鳶職人さん達が労災で亡くなることが亡かった金字塔でもあると聞いたことがあります。
鳶職人さん達にとっては、無事に工場に携わることが大切ですが、このような慰霊碑があることを今日まで私は知りませんでした。
 



開山から620年ほど経過していますので、見るモノたくさんでした。
前日の雨のせいで、参道と階段の一部が凍結していたので、ほんの少しですが歩行に難がある私は恐る恐る歩くところがありました。
地形的には、箱根外輪山の東外斜面です。
朝日が早くから射すはずですが、スギ林に遮られてなかなかの寒さでした。



さて帰りはバスで大雄山駅に向かう予定でしたが、「てんぐのこみち」という遊歩道を歩いてみました。


車道の脇の杉並木を歩くのですが、この舗装の多くは、アスファルトではなく、舗装なのだけれどふかふかした感触でした。
足に負担が少なくてとても歩きやすかったです。
箱根の旧東海道の杉並木も歩いたことがありますが、コケで滑りやすかったり、未舗装で地面がぬかるんでいたり、歩きにくい印象でした。
ここは、杉並木を楽しみながら歩きやすかったのがとても良かったです。
 
そして歩きながら思ったのは、今の私は多少の段差や長距離を歩くことは出来ます。
でも車椅子や歩行や腕に障害があると、このお寺さんに参拝が出来ないんだな、と。
寺社仏閣を参拝したくても、限界がくる日はいつか来ることをよくよく心に留めて置こうとおもいました。
 






下りのてんぐのこみちが終わると、仁王門がありました。





この門の辺りから、足柄平野の扇頂部(扇状地の一番高い部分)がよく見えました。

ちょっと分かりにくいのですが、奥の山の麓に白いラインがあり、それが東名高速道路です。
今日はその近くまで歩いて行きます。
 

清左衛門地獄湧水の案内板。
こんな看板を見つけたら行くしかありません。

みかん畑が点在する丘から足柄平野を望みました。

清左衛門地獄池の真ん中に狩野厳島神社がありました。
神社の存在は知らずに来ました。

右から左に文字が書かれていますが便宜的に左から右に書き直します。
「福寿弁財天
狩埜厳島神社」
と書かれています。
埜は野の異体字で、この地名が狩野なので推察できます。
島の文字が読みにくいですが、巌は比較的読みやすいことと、湧水なので水に関することで厳島神社と推察できます。
日本各地に厳島神社があり、海、海運、水、水運に関連すると覚えると比較的読めます(学生時代の先生の受け売りです)。
 



湧水ですから、水がキレイです。
でも魚釣り禁止の看板があったので、魚がいることを知りました。

ここは南足柄エリアのジオサイトの1つだそうです。
この湧水は、箱根外輪山の明神ヶ岳の降水によるものだそうです。

水量が多いため、元々は農業用水でしたが現在は富士フイルム足柄工場の工業用水に使われているそうです。
ああそうか、南足柄市は富士フイルムの企業城下町だったな、と思い出しました。
高校時代の同級生が南足柄市に住んでいましたが「小中学校のクラスの半分は、親が富士フイルム関連に勤めている、残りは小田原市か開成町で働いている」って言っていました。
彼女の親は小田原のかまぼこ屋さん勤務でした。
 

足下を見ると、金太郎ちゃんのマンホール蓋。

天狗煎餅を買おうと思ったら定休日でした。
じつは昨年11月に小田原城総構を散歩した帰りに小田原駅で買って帰りました。
美味しかったのでまた買おうかと思ったのですが、また今度の機会に買うことにします。

大雄山駅に到着。
道了さまから寄り道、凍結路に用心しながらの歩き方、道に迷いながら歩いたので、1時間半以上かかりました。

大雄山駅構内の木造金太郎ちゃん。
熊がのっぺらぼうです。

金太郎ちゃんの銅像。
大雄山駅の隣、関本バス停(大雄山駅前のバスターミナル)の端にあります。
 

これは箱根ジオパーク南足柄エリアの案内板。
箱根ジオパークはエリアがいくつかに分かれていて、エリアごとにパンフレットもあります。
大雄山駅のチラシコーナーにも置かれています。
 
当初はここからバスに乗って小田急線新松田駅に行こうと思っていました。
思ったよりも元気だったのと、MIFさんとの待ち合わせ時間まで余裕があったので、歩いて向かうことにしました。
ここまでてだいたい5キロ歩いていました。
新松田駅までも約5キロです。
新松田駅までの行程は次回ご紹介します。
 
 


 



 
 
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