あ、五平餅が食べたい…と思い、作りました。
タレが思ったような味にならず、でもこんなものか、と。
私が五平餅を初めて食べた日のことを思い出しました。
1986年4月27日です。
この日は、祖父母と電車で東京に行きました。
柴又帝釈天に連れて行ってもらったのです。
その帰りにいろいろな寄り道をして観光したのですが、最後に浅草の浅草寺の境内で五平餅の露店がありました。
祖父が「五平餅を食べよう」と言って、買ってきたのですが、私は五平餅を知りませんでした。
祖母が「ご飯を潰して、味噌ダレをかけたもの」と説明してくれましたが、私にはそれが何なのかわからず、恐る恐る食べたら、美味しくてビックリした…という思い出です。
日付をきちんと覚えているのは、この日、祖父が浅草寺の境内の露天商から文鎮を買ってくれました。
その文鎮は記念に買ってもらったので、裏に「昭和61年4月27日 浅草寺にて」と書いて使っていました。
その後その文鎮は、机から落とした弾みで割れてしまったのですが、おかげでその日の日付を深く記憶したのでした。
祖父母が揃って私とでかけたのは、そう多くない機会でしたので、一つひとつのことをよく覚えています。
たかが五平餅?
いえいえ、私にとっては思い出深い楽しかった記憶とセットになっています。
ちなみに浅草寺にはその後数回行っていますが、五平餅の露店を見たことがないし、文鎮の販売している露天商も見たことがありません。
あの日、あの時を思い出すセットの思い出です。