この日は両親、兄、私、あとから義姉で作業しました。
私が作業小屋に向かうと父しかいません。
父の作業を手伝おうとしたら「ネギの植え付け手伝ってきて」と言われてしまいました。
ネギの植え付けって今やる作業だっけ?と思いつつ野菜畑に行くと、兄と母が作業中。
小さな畑とはいえ、この日は摘果作業のつもりで用意していたので、参ったな…。
手袋、靴、服はそれぞれ作業に適したモノを使わないと疲れやすかったり、余計な泥汚れを着けちゃったり、何かとイライラの原因になります。
でも、ネギの植え付けをやりましたけれどね、やれって言われたから(ブツブツ文句言いながらですけど)。
さてメインの作業は摘果です。
前回のお手伝い記事で、講習会ノートの内容を載せましたが、今回は実際の作業風景から。
↑摘果前の枝
↓摘果後の枝
ちょっとピント問題はありますが同じ枝です。
↑摘果前の果そう。
↓摘果後の果そう。
光線とピント問題はありますが、同じ果そうです。
講習会ノートと実際はかなり違うところがあります。
父「何番果は気にせず1番大きな果実を残せ」
母「形がいい大きいのを残せ」
兄「大きくて形が良くて枝や鉄線と干渉しないのを残せ」
もう、三者三様で違うのよねぇ(ため息)。
私は兄の言い分を信じて、なおかつ病害虫がついていないモノを選んでいます。
理由はここの農業経営者は兄だから。
いくら両親の言うことでも、兄の言葉を尊重します。
さて摘果とは、常に命の選択をすることと同じだな、と思います。
摘果は大きくて美味しい果実を作り出せる作業です。
逆に言えば、少しでも成長不良があれば容赦なく切り落とされます。
種(しゅ)としては、次世代に命を繋ぐために種子を作るし、種子を遠くに運ぶ手段として果実を作るのですが、摘果は人間の介入によって強制的に果実の選択をします。
実家の果樹の場合、一本の果樹で摘果で1万くらいは切り落としているンじゃあないかな?
それが数十本もあるンです。
今年はまだ大丈夫ですが、去年は右手の親指と人差し指の間が筋肉痛になりましたから。
さて今年は赤星病が少ないです。
↑花びらの付け根のオレンジ色の部分が赤星病の病斑。
もし果そうの中で1番大きくて形が良くても、この病斑があるものは切り落としの対象です。
この他にも、黒星病、ダニ等の食害があれば切り落とします。
実家の周辺では、カイヅカイブキ等のビャクシン属は少ないンです。
とくに公園は市の方針で植栽にありません。
地元の植木屋さんもカイヅカイブキが赤星病の媒介をするのをご存じなので植えません。
SDGsなんて言っても、デベロッパーが開発した土地には見栄えでカイヅカイブキを植栽しちゃうンですよねー。
一方、地元の植木屋さんは、地元の植生にあった植栽にしてくれるのでホントにありがたい存在です。
次回も楽しくお手伝いしたいです。