初めて三浦さんのエッセイを読んだ。
エッセイと言うよりも、本の紹介を中心に日常の生活を絡めているというもの。
まずはタイトルに惹かれた。おお、夏目漱石ですね?って。
私は「三四郎」が好き(それ以降の「それから」「門」はそれほど好きではない)なので、興味津々で読んでみる。
私は活字中毒というほどの読書家ではないけれど、面白いと思った本は早く読んでしまう方だと思う。
ただし、本を一気読みするとそれだけ楽しい時間が早く終わるのが残念で仕方がないとも思う。
だから、自分のことを本好きの部類に居心地悪そうに居させてもらっているけれど、いつでも追い出されて結構…というスタンスだと思っている。
さて一方、三浦さんはガチムチの活字中毒者。
自分より若干年下の三浦さんが、なんだか難しそうな本を読んでいると圧巻というか、こんなに理解しているんだすごいなって。
私は興味が無ければ途中で放棄するけれど、三浦さんの場合、活字である以上読まずには居られない…という感覚だろうか?
三浦さんの好きなものや興味のベクトルも知ることができる。
この本では、文楽や歌舞伎にはまっていること、手ぬぐいが好きなこと、林業に関すること、走ることに関することなども書かれている。
あれ?文楽、林業、走ること…これは三浦さんの小説のネタになっていることじゃないの?ということに気がつく。
それと手ぬぐいのくだりは、私も手ぬぐい集めが好きなんだよね…断捨離を導入以降は新たに集めないことにしたけれど。
なんて言うことが分かってきた。
それと自分のことを、引きこもりみたいとか、ブタさんと言う割りには、友人達と旅行に出かけていたりして、自身が書いているほどひどい生活はしていないようだ。
なによりも直木賞作家の三浦さんが、それほどひどい生活をしているとは考えにくい。
というか、考えたくない。
小説家として成功しているのだからそれだけで、非凡な才能なのだ。
蛇足だけれど、この本に書かれていることはざっと10年近く前のことが書かれている。
私もガックリした「新選組フェスタ」に三浦さんも行ったそうだ。
なんだか共通点を見つけてうれしがっている私って、まだまだ若いな…と思ってしまう。
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