あぁ、阪神タイガース―負ける理由、勝つ理由 (角川oneテーマ21 A 77)野村 克也角川書店このアイテムの詳細を見る |
図書館にあったので借りて読んだ。 感想は…
熱狂的阪神ファンは読まないことをお薦めしますマジで
ただし書かれていることは9割9分正論です。
だが世の中には正論を言われると暴論で返す人もいるわけで…。タチが悪い人になると暴力に訴える人もいるわけで…
昔気質のコテコテの阪神ファンは読まない方がいいでしょう。ただ阪神を何とか強くしたい、80年代後半から、90年代のダメ虎にしてはいけないと、真剣に考えている人にはいい本かもしれない。久万前オーナーは
野村の言うことはいちいち癪(しゃく)に触るが、もっともなことをいっている
という趣旨の発言をしたらしいが、そう感じる覚悟の上で読んでほしい。
本の中にもあるが阪神は巨人と並ぶ歴史のある球団ながら、実績においては天と地ほどの差がある。実際阪神は日本一には1985年の1度だけ。巨人は20回もある。引退後の選手の実績もそうで、阪神OBで他球団の監督はおろか、コーチに就任したという話をあまり聞かない。
巨人OBでは広岡、森、高田、土井、そして今年で勇退した王さんがいるが、阪神ではオリックスの中村(1年で辞任)、ダイエーの田淵(確か2年で辞任)ぐらい。来年から阪神の監督に就任する真弓は近鉄でのコーチ歴があるが…
真弓阪神の首脳陣を見ると、ほとんどが阪神OBで固められており、そう考えると阪神は巨人以上に身内びいきが強いのかもしれない。
また野村がまだプロ入り間もないころ、遠征の移動の車中でたまたま阪神の営業担当の人と一緒になり、こう言われたという。
うちの球団(阪神)にとっていちばんありがたいのは、巨人とずっと優勝争いをして、最後の最後に負けて2位になることなんだよ
さすがに40年もたてばそんなことはないだろうが、2008年の阪神はまさにその通りのシーズンになってしまった。
あぁ、阪神タイガース。
1日から始まった日本シリーズをどんな思いで見ているのだろうか。(っていうか見てないか)