お別れ・・・

　腰痛になったり、事務所の引っ越しがあったり、経理の仕事が有ったり・・・。　一緒にお参りしようと言っていた友人のご近所にご不幸が有ったり・・・。　そんなこんなでお参りできなかったが今日ようやくお参りできた。

　初七日も過ぎ、多少は落ち着かれたのではないかと思ったが、ご主人は「寂しいかいなあ・・・」。　顔を見るなり私はもう涙涙。　「お見舞いはしてほしくない」とおっしゃり、お見舞いにも行かなかった。　だから元気な時の姿しか思い出せない。　それが友人の希望だったのかもしれない・・・とも思う。

　なかなかお参りに伺えず、自宅で何か他愛のないことをしながら友人のことを思い出しては、泣いていた。　「あの時こうだった・・・ああだった」と思いだす。　笑顔でいつも他人のことを一生懸命にする人だった。　大変な思いをして作った野菜を当然のことのようにいつも料理教室に持って来て下さったり、私に届けて下さったり・・・。　「忙しいと思ったから、一品作ったんよ。　夕食に間に合うじゃろ」そう言いながらお料理を何度も届けて下さった。

　今日お参りし、「今日の今日まで夢なら良い、夢なら覚めて・・・」願っていたけれど、やはり現実なんだと実感。　私はダメ・・・、ご主人がいろんな話しをして下さるのにずっと泣いていた。　でも一緒にいた友人はしっかり話しを聞き、しっかりそれに受け答えをして、ご主人を励ましていた。　私はダメだなあ・・・痛感。　ひとりで行かなくて良かったと思った。　かえってご主人を悲しみや寂しさへ引き戻してしまったかも知れない。

　生前に御礼を言うことができなかったことをお詫びし、今日は御礼を言って、ご冥福をお祈りしてきた。　でも寂しい・・・。　次女とのお別れだ。　姉妹のいない私にとっては本当に大切な掛け替えのない人、姉であった。　辛抱強くて、辛抱強すぎて、どんな時にも前向きで、他人のことをとやかく言わない大好きな大切な人が逝ってしまった。


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