今朝の新聞に昨日東京のホテルでアカデミー賞を受賞した監督滝田弦さんと
主演男優本木雅弘さんの記者会見の記事が掲載されていました。
映画「おくりびと」の原作は富山の青木新門さんが10数年前に出版された
「納棺夫日記」ですが、云うまでもなくこれは葬儀社の遺体を取り扱うことが
中心となっている内容なのです。一見実にマイナーな作品が最優秀賞に選ばれ
たのは主演の本木さんは「死という個人的な共感に届くテーマを、温かい光が
見えるように描いたことが新鮮に映ったのだと思う」と述べておられます。
原作者青木さんは納棺夫としての生々しい「生と死」の体験で得た大きな終
生の課題、そのどうしようもない大きな問題が親鸞聖人の言葉に出会うことで
昇華し骨太となり一貫したやさしさの光を内在することができたのではないだ
ろうかなどと思い巡らせております。
『歎異抄』第4章に「・・・・今生にいかに愛し不憫と思うとも存知のごと
く助け難ければこの慈悲始終なし。しかれば念仏申すのみぞ末徹りたる大慈悲
心にて候べき」(この慈悲始終なしーーー私の持つ愛はむなしくて無力なこと
でしょうか)
この心がこの作品の地下水となっているように思います。早く観てみたいも
のです。
写真は散り始めた枝垂梅。ヤット生え始めた緑苔の上にはなびらが散り
敷かれていました。
主演男優本木雅弘さんの記者会見の記事が掲載されていました。
映画「おくりびと」の原作は富山の青木新門さんが10数年前に出版された
「納棺夫日記」ですが、云うまでもなくこれは葬儀社の遺体を取り扱うことが
中心となっている内容なのです。一見実にマイナーな作品が最優秀賞に選ばれ
たのは主演の本木さんは「死という個人的な共感に届くテーマを、温かい光が
見えるように描いたことが新鮮に映ったのだと思う」と述べておられます。
原作者青木さんは納棺夫としての生々しい「生と死」の体験で得た大きな終
生の課題、そのどうしようもない大きな問題が親鸞聖人の言葉に出会うことで
昇華し骨太となり一貫したやさしさの光を内在することができたのではないだ
ろうかなどと思い巡らせております。
『歎異抄』第4章に「・・・・今生にいかに愛し不憫と思うとも存知のごと
く助け難ければこの慈悲始終なし。しかれば念仏申すのみぞ末徹りたる大慈悲
心にて候べき」(この慈悲始終なしーーー私の持つ愛はむなしくて無力なこと
でしょうか)
この心がこの作品の地下水となっているように思います。早く観てみたいも
のです。
写真は散り始めた枝垂梅。ヤット生え始めた緑苔の上にはなびらが散り
敷かれていました。