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玉響(たまゆら)ともいうべきか、
昨日めやすを付けていた二輪の蕾を暁鐘(5:30)を撞いてから見に行くと開き始めていました。このように力を蓄えて鞠のよう
に丸く膨らんでいる時が一番魅力的です。今朝は雨に濡れていますからより一層の美を感じました。
雨に濡れて咲く繭玉のような輝きに見入りながら脳裏に「たまゆら」の言葉が期せずして思い起こされて来ました。
たまゆら・・・、
部屋に帰って「たまゆら」を辞書で引くと、漢字表記は「玉響」(たまゆら)、意味は「しばらく」「しばし」「かすか」と云
うような意味で使われて来たようです。しかし原初的な意味は玉と玉が触れあってかすかな音がする、その一瞬の時と云うような
意味であったのではないかと思いました。
この朝ぼらけに雨に濡れて密やかに咲こうとしている二輪の沙羅の花の情景は「玉響たまゆら」がふさわしいと思いました。
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6:40頃にはこのように開花していました。