オブローモフ 上巻/ゴンチャロフ
びっくり！！こんな小説今まであったかしら？？😲
このオブローモフは上中下と3冊ありますが（岩波文庫）
なんと、この上巻まるまる、主人公が自室のベッドから全く動かないんです。
160年程前に書かれた元祖！？ニート小説
主人公・斜陽地主の『オブローモフ』
怠惰を貪り日々をのんべんだらりと暮らす
やらなきゃならないこともいざ取り掛かろう！と意気込んではみるものの
すぐにぐうたら後回し…
いや～～～すっごく分かる笑
やらなくちゃいけないって分かってても動けないんだよね😅
ぽんこつ下男のザハールとのやり取りもお互いぽんこつ過ぎて滑稽です。
上巻は 緒問題を片付けなくちゃ→あ、しんど…寝よ
の繰り返しで終わりますが😂
だからって全然退屈せず楽しく読めちゃう。
オブローモフ 中巻/ゴンチャロフ
オブローモフの親友、ドイツ人のシュトルツが登場❕
好青年で働き者、社交界にもどんどん出ていく
オブローモフとは正反対の彼は何かとオブローモフの面倒を見てくれます。
唯一彼だけがオブローモフを自宅から引っ張り出せるようで、
中巻になって初めて主人公が外へ出ます(笑)
シュトルツの紹介であるちゃんとした家柄と付き合うことになるけど
そこのおうちの少女『オリガ』に恋をしてしまいます。
怠惰で外出もせず仕事らしい仕事もせず食べるだけ食べてボディラインもゆるい30代のオブローモフ
現代の感覚で言わなくったって全然モテ要素のなさそうな彼ですが
なんと！！
オリガちゃんもオブローモフに恋してしまいます😲
オブローモフの根っからの人柄の良さがそうさせたようです。
両想いになり、コソコソ会う2人
上巻の状態では考えられない位、別人になってあくせく動き回るオブローモフにはびっくり…
恋の力は凄いですね。
婚約まで至るけど…
今まで後回しにしていた事務が全てオブローモフの邪魔をして結婚までには至りません💧
ぐうたらのツケがここにきてしまいます…
おまけにタランチェフというたかりに騙されて借りた家に落ち着いてしまう始末
その家にいるスーパー主婦・アガーフィアが身の回りの世話を全てやってくれるため、
何不自由なくのんきに暮らしていけるのだ
結局、オリガとの婚約は破談に…
オブローモフ 下巻/ゴンチャロフ
オリガはシュトルツと結ばれることになるけど
絶対こっちの2人の方がお似合いだわね💞
よく働きよく動き回る快活な者と、女の身でありながら家庭の仕事だけでなく夫の学ぶものは全て自分も吸収していこうという者
先進的な2人です。
もしオリガがオブローモフとくっついていたらどうでしょう……
新時代と旧時代のせめぎ合い💥
シュトルツは騙されたかられていたオブローモフの農地を再開発して
オブローモフの良い様にやってくれます。
すっかり怠惰に戻ってしまったオブローモフを再び引き上げようとしますが、
『オブローモフシチナ』に堕ちてしまった者はもう無理！
結果的にはこうなるのか～といった最後
オブローモフの周りの人は皆オブローモフが大好き。
どんな人間も『オブローモフシチナ』な暮らしには憧れながら生きていく…てことかしら
こちらのオブローモフ、残念ながら現在は絶版⤵
復刻したら絶対買いたいな。
ゴンチャロフはツルゲーネフ辺りと同年代
日本でももっと脚光浴びて良いのに！！
順番としては 平凡物語→オブローモフ→断崖
と読んでいけば良いようです。
断崖は手に入れられたので💗ゆっくり読むぞ😄
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