失われた時を求めて 10巻/プルースト
ついに最終巻です。
1巻目はとってもしんどかったのにいつの間にやらこの小説に囚われていた
小説って普通、誰がどうなってどういう結末に~?って話の流れを期待して読むものでしたが(私の中では)
失われた時を求めては、本を読むという行為自体を楽しませてくれるものでした。
言葉と知識の波を楽しむ
こんなの他の小説では味わえない、初めての経験でした
今結構喪失感があります。また今度別の出版社で読み返したいなぁ…!
最終巻の内容はというと、これもくすりとくる部分がたくさんありました。
中でも「歳喰った人間の見た目の醜さ」だけで数十ページつらつら書いてあるって、何事
一つのテーマだけでこんなに書くことがよく出てくるな…と笑
しかも、他人の年を取ったのはよくわかるのに自分のことについては無自覚なんですよね。
親友になれそうなーんて思った若い好青年から年寄り扱いされて、初めて気がつく。
異邦人/カミュ
これ学生の頃に1度読んだな、でも内容全然覚えてない…てことで再読。
うん、これは覚えてなくて当然ー大人にならないと難しいわ
今読んで理解したのかと問われるとそうでもなく…やっぱり難しい
この短い文章の中で人生というものが凝縮されているように思います。
人を殺してしまった…裁判にかけられる。
でも、その裁判でママンが死んだ後の行動について暴露されて、こいつはこんなに
薄情で悪い奴なんだぜーだから死刑って周囲を誘導するってあり??
ママンが死んだ後、泣きもせず淡々としている…次の日は女の子と海で遊んで喜劇映画観て…
それでまぁこいつは冷淡だ、てことになるのか、
悲しいかどうかも分からないままで実感は後から湧いてくる人だっているだろうし
他人のそこら辺の感情は裁判で簡単に暴けるもんじゃないと思う
これはまた何度でも読み返したいし、そこら辺の適当な本を暇つぶしに読むくらいならこれを読んだ方がいい
悲しみよこんにちは/サガン
17歳の女性が書いた作品ですってよびっくり
タイトルと作者の名前は知っていたけど、サガンが女性で、しかも10代の作品だとは
開いてみて初めて知りました。
まずタイトルがとても良い
一度聞いたら心にストンと落ちてきて残りますね。
周囲の大人を事細かに冷静に観察し描いています、とても17歳の文章だと思えない。
ちょっと違うけどジャン・コクトーの「恐るべき子供たち」を彷彿とさせるものがありました
別館のハンドメイドブログです
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