MARINKA日々の記録

2019年4月男児出産しました。
主に育児記録になったけど時々読書、毎日のごはんも。

黒澤明監督とドストエフスキー!

2017年12月19日 | 読書・映画



まだ最後まで観てないんだけど感動に打ち震えたので今ここに記しておこう



黒澤明監督作品「わが青春に悔なし」(1946年)





原節子さんが何でも言いなり系男子に
ひざまずいて頭を床に擦り付け謝罪しろ」というシーン…

ドストエフスキーの「罪と罰」や「未成年」のオマージュ

原節子さんの視線を下に向けていく姿…あまりの美しさ&迫力に鳥肌が立った!!



急いで調べてみると…黒澤明監督ってやっぱりドスト好きーだったんだ



あのシーンだけでこの映画観てつくづく良かったと思う…



革命家っぽい若者数名が集まっているところなんかも「悪霊」を感じさせる


ドストの「悪霊」ほど最後怒涛の展開が待ち受けている小説を他に知らない


調べていくと1951年制作の「白痴」はもろドスト作品のオマージュなんですね~
これは急いで借りに行かなくちゃいけない




他に黒澤明監督作品で感動したのは…


やっぱりあれ
誰もが知っている「七人の侍」(1954年)



この映画3時間もあるんですけど、
凄い映画は長くても全然退屈に思う暇が無いっていうことを知れますね。

「長いな~…」なんて感覚がないの


今まで出会った3時間前後で長く感じなかった映画は他に2つ。
旧ソ連の「イワン雷帝」(1944年)、
インドの「きっと、うまくいく」(2009年)




他に観た作品は~
ロシアで撮影された「デルス・ウザーラ」(1975年)





カラー作品です

単純にロシア好きなんで大満足でした






これもとっても好きです

」(1990年)






日本の美が全て凝縮されているようなー…
本当に夢のようです






オムニバス形式なので長い作品苦手、て方にも非常におススメ




あとは「羅生門」「生きる」「隠し砦の三悪人」「用心棒


観ました。

個人的な好みとはちょっと違っていたので割愛



しかし三船敏郎は男前にもほどがある
こんな顔の人現代はいないよね。

最近の俳優さんは薄い顔が流行りなのかな??

実は顔の区別がついていない人がほとんど













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2017年度11月の読書

2017年12月06日 | 読書・映画










アンナ・カレーニナ 下巻/トルストイ


もう~最高でした

タイトルはアンナだけど、もう一人の主人公・レーヴィンの方が庶民の私には親しみやすい。
そして2人が初めて邂逅したのって意外にも物語の結構後半の方ですね


人物それぞれの心理描写が細かく丁寧で本当に凄い。

大体文豪って男性だから、小説に出てくる女性の心理描写は
「男性の作家が描いた女性の心理描写だな。」
っていう域の作品ばかりだなと思う。


でもアンナ・カレーニナは「本当に男性が描いたのか」てぐらい
女性の心理描写が自然で違和感がない



そして人の死や出産についても、綺麗ごとだけを綴らず
タブー視されるような誰もが隠しておきたい負の心情なんかも赤裸々に描かれている…




こんな登場人物全員の心理を細かく描き個性を持たせている作品、他に記憶に無いかも。
トルストイは人間が好きだったのかな~



あと、他のロシア文学と比べて随分と読みやすい。
名前も比較的憶えやすいので楽でした









劇場/ブルガーコフ

ブルガーコフの遺作、そして未完のまま…

劇作家の主人公が自分の作品を上演して貰おうと作品を持ち込むも
色々なものが障害となり全然受け入れて貰えず…

それでも自分の作品を世に出すため、拒否されても劇場へ通うしかない。


ブルガーコフ自身のことをモチーフにした作品になっています。


カフカの「城」の様だ、という意見を見て、なるほど確かに

「城」以上に孤独感や切羽詰まったものを感じました。



この表紙のマレーヴィチの絵が本当に素晴らしい~








11月は2冊しか読めませんでした


確実に私よりもお忙しくて読書時間少なそうな方が物凄いピッチで本を読んでいると
どうやってそんなに読めるんだと不思議に思う…

時間は皆平等なんだよね?私だけが1日24時間なわけではないよね??



お笑いのカズレーザーさん(紫と赤のコンビの赤い方)とか読書家で年間200冊も読まれるとか…

ていうことはひと月に15冊~20冊は読むくらいのペース??



無理だ~









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今年のベスト映画

2017年12月02日 | 読書・映画


今年何作か観た中で一番記憶に残ってるやつ






ローサのぬくもり/1999年/スペイン


これ
こんなにボロクソに泣いた映画初めて


しかも1週間は思い出し泣きした




ローサの優しさがあったからこそのあの繋がりですが~
最後はなんなんだーもう


東広島の図書館には置いてあるので東広島市民の皆さんは是非借りてください(笑)








母なる証明/2009年/韓国


前にも書いたけどやっぱりこれはほんと良かったな~


同じ監督の「グエムル」と「殺人の追憶」も観て面白かったけど、
やっぱりこれが一番







ゲームの規則/1939年/フランス



ちょうど「失われた時を求めて」読んでいた時期だったので、
それを縮めて簡潔に映像化したような作品に心奪われた


今調べて知ったけどこれこんな古い映画だったのか
白黒だけど古臭さも感じなかった。

そしてこれまた今知ったけど衣装の監督がココ・シャネルなんだ









甘い生活/1960年/イタリア



フェデリコ・フェリーニ監督作品

同じ監督の「道」よりもこっちの方が好き


タイトルの甘い生活…て全然タイトル通りじゃなかったけど(笑)



これは、好き嫌い分かれそう作品。
一緒に観てた夫はわけわからんと言っていた。












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