引っ越して2年目ですが実は引っ越し当初から引っ越し鬱っぽいです。
ここに居ないと色々難しいので今は移住できないし~
大丈夫よ住めば都よ
なんて自分に言い聞かせてるけどまぁ定期的に気分の浮き沈みは未だにきます。
正直言うと広島市内に帰りたい
そんな時は地元好きなのに県外の辺鄙な場所へ行く羽目になった友人たちの方が
もっと大変な思いをしているんだから!と考える
横浜へ引っ越した時は遠い縁もゆかりもない地で最初こそ寂しかったけど
やっぱり都会だし楽しい仕事もたくさんあったから楽しかったんですよね(^_^;)
麦秋(ばくしゅう)という映画がとても良かったです。
1951年の小津安二郎監督作品。
東京の都会的な28歳の女性(原節子さん)の結婚をどうするか、
というのを軸に家族の様子を描いた映画です。
28歳は当時行き遅れ、女性は歳を取ると本当に働く場所なんて無かったもんだから、
結婚は文字通り死活問題
いつまでも片付かない娘を心配して兄や両親が良い縁談はないか~とやきもき
良さそうな人との話が舞い込んで喜ぶも、相手方の年齢が40代と分かると途端に難色を示す両親
でも結局、以前から好きだった男性と結婚することに決めた娘
その相手というのが子持ちで、しかも3、4年は秋田へ転勤することとなったので
結婚と同時に秋田へ行くことになります。
それを知った時の両親の絶望した表情と「何も相談せず一人で勝手に決めるとは!」と怒る兄。
当時の秋田は新幹線も通っていないし
東京でちょこちょこ通っていたモダンな喫茶店もショートケーキもないでしょう。
3、4年とは言ってももしかしたらそれ以上かずっとそこにとどまるかもしれない、
下手すりゃ一生会えないかもしれないと思うでしょうね
娘の結婚相手は両親兄弟が探して、
初婚・身元はちゃんとしているか・年収は……と吟味して男性を選んでいた
この作品の公開当時の時代背景を考えると凄く先進的な女性のお話みたいです。
ちょっと音割れしていて聞きづらい箇所もありますが
リマスター版で映像はとても綺麗
なにより原節子さんが美しすぎる
モナリザもそうなんですが、斜視のところに人間は凄く惹きつけられるそうです。
でも東京の都会に住んでる女性が秋田で…
絶対ホームシックになるわ
なんて今の私はやさぐれた見方しかできないけど
結婚後の事はこの作品のテーマではないので野暮なことは考えてはいけません
別館のハンドメイドブログです
↓ ↓