MARINKA日々の記録

2019年4月男児出産しました。
主に育児記録になったけど時々読書、毎日のごはんも。

6月度の読書

2016年06月29日 | 読書・映画



ロシヤは誰に住みよいか/ネクラーソフ


農奴解放後のお話

7人の百姓が「ここロシアでは一体誰が一番幸せに暮らしていけるのか?」と 地主、官員、神父、商人、貴族、皇帝
それぞれにどんな暮らしっぷりかを聞いて回る叙事詩。

皆大変苦労な暮らしっぷりを語るけど、当時お得意の検閲に引っかかってか、
後半の方は描かれていない方もいるし内容が中途半端に終わっている感じ


それでも暗い内容のあるにもかかわらず軽快な流れの詩は読んでいて気持ち良かった





カラマーゾフの兄弟4巻/ドストエフスキー



カラマーゾフの兄弟最終巻、2巡目読了

前の3巻をうまくまとめ上げてしまう様な怒涛の展開
登場人物全員、人が変わったかの様な描写がこの巻で記されていて 今後の展開がとても気になるところ。

とはいえ望んでも続きは読めない「未完の大作」

それでもこれで終わりだよ!と言われても納得ができる最後で改めてドストエフスキーは素晴らしい、と感動






群盗/シラー


ドストエフスキーが影響を受けた作家。
カラマーゾフに出てくるのでずっと読みたくて探しに探し回った絶版本

苦節5年、諦めていたのにフラッと立ち寄った古本屋さんにあって我が目を疑った!
そんな思い入れのある一冊。


小説ではなく劇タッチだった。
勢いとテンポが良く、悲劇なんだけど爽快感良く読めた

シラー処女作で20歳前後の作品、それが後世にまで影響を与え続けるなんて天才過ぎる





コーヒーが冷めないうちに/川口俊和


「4回泣けると銘打ってあるけど泣けなかった」と人に勧められて読んだ


現実離れした設定と「コーヒーが冷めないうちに」という決め台詞
キャラクターをもうちょっと個性持たせてシリーズものとしてラノベで発行したら10代の若者にわりと人気かも

因みに私も泣かなかった。





江川蘭子


江戸川乱歩・横溝正史・甲賀三郎・大下宇陀児・夢野久作・森下村雨 によるリレー形式の合作探偵小説。

探偵小説というよりも主人公である悪女・江川蘭子の魅力的なキャラクターと作者それぞれの個性を楽しむ為の小説


この豪華な作家陣の中でもやっぱり夢野久作は良い意味で浮いていた…



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5月度の読書

2016年06月08日 | 読書・映画



指輪物語 王の帰還/トールキン


感動の最終巻!

いや~楽しかったです。
こんな壮大な物語一体どういう脳の構造していれば書けるの??

映画の方ではなかった指輪を納めたその後のホビット達の活躍もあって
なるほどこれが原作か~としみじみ


むしろこの話を映画3作で綺麗にまとめちゃった監督って凄いなぁ…
改めてまた観たいです







指輪物語 追補編/トールキン



これは指輪物語の歴史や補足なんかがちょこちょこ載っている本です

トールキンは言語を生み出していて、エルフ語やホビット語…
そういうものが細かく載っています。


正直壮大過ぎてもう意味が分からない!笑


ひとつの世界を造り上げています。創造主です。


ひょっとして地球の歴史も実は誰かがこうやって書き上げて作っているのでは…
なんて考えて怖くなりやめた







ドストエフスキーと父親殺し、不気味なもの/フロイト



ドストエフスキーの文字が目に入り
思わずジャケ借り

でもドストエフスキーの話は最後の方でちょろっとしかなかった


とはいえこれは読んで良かった。

シェイクスピアやホフマンなんかの
文学作品から精神を読み解くっていう短い論文?が集まった1冊


ここで紹介されていたホフマンの「砂男」凄く読みたい!
ということで即借りに走った


翻訳者の中川元さんの文章が凄く読みやすい。
以前この人が訳した社会契約論も読んだことあるけど
とても分かりやすいしサクサク読めた

(とはいえ内容は頭に残っていない…)






砂男/ホフマン


上記の通り借りてきた!

短い話だけどこれだけ不思議で不気味で綺麗にまとまったお話凄く久しぶりに出会えた。
今までホフマンの作品読んだことなかったけど他もとても読みたくなった。


同じドイツ文学でトーマス・マンの「魔の山」
こちらにも重要な人物でイタリア人が出てきたけど
砂男にも重要人物がイタリア人で出てくる

ドイツ文学には結構イタリア人登場率高いのかな?






今年も中盤に差し掛かったけど
目標の「源氏物語を読む」
まだ1ページも開いてない

果たして今年こそ達成されるのでしょうか!?




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