失われた時を求めて 8巻/プルースト
8巻にきて急にまた分厚くなりましたが、とても面白い巻でした。
囚われの女—という副題だけど主人公も嫉妬に囚われていて、アルベルチーヌを軟禁状態に…
初めて出会った頃とは違って物凄くアルベルチーヌ偏愛
もうアルベルチーヌのことしか考えてない。
ドストエフスキーに関する事もちょっと出てきて、嬉しかった
そしてシャルリュス氏の立場の崩れていく様がこの巻のもう一つの見どころですね。
好きな人物だっただけに、ショックです
アンナ・カレーニナ 上巻/トルストイ
ロシア文学好きと言っておきながら
実はトルストイはまだ読んだことありませんでした
作者は男性ですが、女性の繊細な感情がとても丁寧に表現されていて凄いな~と思いました。
脇役不在どの登場人物も心情が全部書かれていて、誰の立場から見ても同調できるというか、
人間って確かに誰しもがこういうもんだよ…と感情移入できました。
だ~れも悪い人がいないんですよね仕方ない事ばかりです。
とても面白くてスラスラ読めました。
というより、失われた時を求めてが癖のある文章なので他の本が軽く見えるのかもしれません…
アンナ・カレーニナの下巻を読んでいる最中に、あるシーンでふとカフカの「変身」が
一体何の話なのかが急に理解できました。
「変身」を最初に読んだのは中3で、それ以降数年おきに読み返し、9回程読んでいます。
人生で一番読み返した回数が多い小説です
でも今までは何の話だかよく分かってなかったんですけど…
アンナ・カレーニナでストンと納得のいくものが入ってきました。
何なのかは長くなるのでまた今度にして、他の本を読んでいる最中に別の作品が急に理解できるなんてこと初めてでした
読書って面白いな~
「理解」っていうのもあくまで個人的な解釈ですが
「変身」は角川文庫選んで良かったなーと思っています。
抱き合わせで入っている「ある戦いの描写」という短編が凄く面白いんです
「変身」以上にわけのわからん作品で、読者に分からせる為に書いてないだろこれと思います。
でもそれでも妙に魅力があって惹きつけられるので、そういう作品を生み出せるカフカは本当に才能あふれる作家さんですね~
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