書斎の机の上には、万年筆もあります。趣味やコレクターというほど熱を入れているわけでもありませんが、いま手元には、10数本があります。
高校1年から使っている万年筆。
高校1年の時、英語の筆記体を万年筆で書くと綺麗書ける気がして。英語の和訳や英作文を授業中添削するのに使っていました。後ろの席の女の子からよく質問された記憶とともに、印象深い万年筆です。もう50年も昔ですね。
大学1回生の時買った万年筆。関西では、1年生ではなく、1回生と呼んでいました。今でもそうですかね。
大学に入って、なんだか大人になった気分で、友人も買っていたので、同じパーカーの万年筆を大学の生協で入学当初に買った記憶があります。あの頃が一番良かった時代かもしれないですね。入学式は、体育館が占拠されていて、中止になりました。今はコロナウイルスで中止ですが。
その後、万年筆とは縁がなく、高校の数学教師になり、しばらくして、ある進学高校へ転勤して、そこで、使い始めた万年筆。
確か、その数年前、卓球の指導者研修で中国へ行く時に、空港の免税店で買った記憶がこの原稿を書きながら思い浮かんできました。その進学高校では、よく質問に来る生徒がいて、その生徒の質問に答えるためにも、問題集の授業ではやらない難しい問題も解いておくっ必要があり、その時にこのモンブランの145(?)を使いながら、解いていた記憶があります。その時にかなり使い込んだので、ペン先が自分の癖に沿った減り方をして、書きやすくなっています。その後、万年筆を趣味にしていた先生に影響を受けて、モンブランの同じものと、146を買いました。
実は、146はもう一本買ったのですが、どうもどこかへ置き忘れて、紛失してしまいました。口惜しくて、誰にも話せていません。
その後はまた使う機会がなく、眠っていたのではないでしょうか。そして50代になり、管理職になって、手帳やスケジュール帳を使うことが多くなり、モーレスキンの手帳を使い始め、その時点から、また万年筆を使い始め、何本か買い始めました。
特にその時点からインクにも少し凝りだして、モーレスキンの手帳の紙に滲まないインクということで、セーラーの極黒というインクを使い始めました。モーレスキンの手帳と極黒という顔料インクとの組み合わせに使った万年筆が、ラミー(右2本)とカヴェコ(左2本)の万年筆です。
どちらもペンの太さは中字で、スチールペンの廉価品ですが、意外と書きやすく、顔料インクを使うので高級万年筆のペン先が詰まってしまうと困るとの思いから、この万年筆を使いました。たまたま東京へ行った際に、アメ横で安く手に入ることがわかったので、その後東京へ行く際には必ずアメ横で万年筆を渉猟するという癖がついてしまいました。
その後ペリカンも良いぞという声を聞いて、買ったのが、スーベレーン800の緑縞です。
確かにこのスーベレーン800のペン先の柔らかいタッチは他にない感覚で、なぜか綺麗な文字が書けます。
現在は、モーレスキンの手帳にはカヴェコかラミーをインク極黒で使い、日記帳にはまずペリカンを使い、モンブランも使うことでメンテナンスをするということで使う程度です。
最後に、日本製の万年筆も日本語を書くには最適だろうとの思いから買ったのが、プラチナの3776です。
何かの雑誌かで、日本語を書くには日本製が良いという記事を読んだ結果です。確かに値段からしても外国性より日本製の方が製品の質は良いように感じます。
他にあまり使わないのですが一応持っているのが以下です。
左が、教え子とのクラス会で教え子からもらったセーラーの万年筆、真ん中Watermanのインクを使ってみたいと思い買ったWatermanの廉価版の万年筆、そして右側がパーカーの5th世代の筆記具と言われて買った、一応万年筆に近いペンです。
以上が今の私の万年筆ですが、基本的には原稿はパソコン上で書くので、万年筆を使うのは、日記を書いたり、手帳に記入したりしながら書き味を味わいながら、それと同時に万年筆の書き味を味わうことで気持ちや思考の変化を自分で楽しんでいます。