校則改定
最近では校則改定が注目されている。
制服を廃止すべきかどうかなどはディベートでは王道である。仮想ではなく現実にするかどうかでは話のレベルが違う。
私もサークルの規則の変更を巡って後輩と議論したことがある。当時私はすでに引退した身だったので、あらかじめ後輩の意見に賛成することを断った上で議論を始めた。私は後輩に託す前になぜこの規則はできたのかということについて説明した。何事も変更するには理由(制定側の事情)があることを知っておいてほしかったからだ。
縛りから解放されたいのは人間の本性である。規則は万能ではない。時とともに劣化するものである。教員は規則ができた経緯を、生徒は今時の価値観と合わないことを主張すべきである。最終的には生徒の意に合わせる形になるであろうが、お互いの妥協点をさぐるべきである。
これは成人か否かを問わず制定する側の心の問題であるように思える。政治家のように恣意的に規則を制定してはならない。