問題意識を持て!
勉強日記を書き始めたきっかけは大学生のときに先生から「君は問題意識が薄い」と言われたからだ。いきなりノーヒントで言われて唖然とした。相手は研究者であり自分の感覚を頼りにして現在の地位まで登り詰めたのであろう。研究者とはその分野の専門家であると同時に大学教育を牽引する存在である。極端な話、問題意識さえあれば研究できる。その感覚は間違いではない。しかし、それを自分と同じように生徒に当てはめるのはお門違いというものだ。ノーヒントで研究できれば苦労はしないし、当時のそれは教員の職務放棄に他ならない。極端な話、大学教育は研究手法(論文の書き方)だけ教えれば成り立つ。問題はどうやって学生に問題意識を持つように仕向けるかだ。それが分かれば指導するときに苦労はしないと当時の先生の顔が浮かぶが、それはまさに学生からのブーメランである。大事なのは学生とともに作品(論文)をつくる心がけではないか。