勉強後記

「勉強後記」は「勉強日記」、「続勉強日記」の続編です。学生時代とは異なる目線で書いていきます。

論文の注を書く

2023-01-08 13:19:13 | 日記
論文の注を書く
先生から「注は単なる補足説明であってはならない」と教わった。注も論文の一部であり、論証するための最後の砦であるからだ。本文で主張を書くがどうしても唐突になってしまう。もちろん、本文でも主張プラス根拠を2~3点用意する。読者が本文の記述でも納得いかないときに見るのが注である。それは筆者も一緒で、注は本文中に盛り込むほどではないが最後の一押しで書くものである。もちろん、論文を書くときに様々な制約があるため、本文では難しい概念を前提に書いてしまう。そのため、概念の説明などを注で行う場合も多い。論文の注は筆者なりに読者の反応を想定して書いている。人の考え方は千差万別であり全てを網羅することはできない。ある程度初めて読む人のことを考慮しつつ、これだけは知ってほしいことを厳選している。論文を書いてみると研究者の苦労がよく分かる。