バイク・キャンプ・ツーリング

NERIMA爺、遅咲きバイクで人生救われる

1996年 東北ツーリング 9日目

2024年10月25日 | 1996年 東北ツーリング
9月4日(9日目)
むつ市~尻屋崎~奥薬研温泉(かっぱの湯)~大間崎~脇野沢~むつ市



 8時前にはホテルを出発。
 今日の予定は、まず尻屋崎。寒立馬という名前だけは知っていたので、どんなところに棲息しているのか、一度は訪れてみたいと思っていたのだ。むつ市を出て国道338号を太平洋側に横断するように走り、突き当たったところで地方道の248号を北上する。午前8時35分には猿ヶ森付近を通過。
 マップルによると、右手は〈防衛庁下北試験場〉となっているようだ。そこに面している猿ヶ森砂丘は鳥取砂丘の数倍はあり、砂丘日本一のはずだ。248号はほとんど車の往来はなく、数年前に車で走った北海道の道をなんとなく思い出す。

 248号を道なりに走り、県道6号にぶつかったところで、丁字路を右折して尻屋崎を目指す。
 まず、寒立馬ならぬ横になっている牛たちに出迎えられる。暑座牛だ。のんびり、横になっていますという感じだ。

 9時には尻屋崎の灯台に到着。
 ここにも馬の姿はなし。
 尻屋崎灯台までは2車線道路だったが、そこから先は細い1車線道路になっている。迷わず、先に進むと、途中からダート。引き返すのも面倒なので、そのまま進んで、弧を描くように再び県道6号と思われる道路に出る。6号を引き返すように走り、むつ市を抜けて恐山に向かう。
 午前10時半には恐山に到着。
 恐山は10年ぶりくらい、2回目の訪問だ。もちろん、バイクでは始めてだ。

 マップルには〈荒涼とした風景が広がり不気味な雰囲気〉とある。だが、前回のときもそうだったが、そう感じたことはない。最初に訪れたとき、積み上げられた石や風車などを見て、カミさんが〈おどろおどろして、あんまりいい気持ちはしない〉と言ったが、そんなものかなという印象しかなかった。硫黄の匂いはするが、湖は澄んでいて、気持ちのいい景色だなと再確認。恐山の積み上げられた石や風車も、これはこれで風情があるのではないか。そんな印象だ。

 恐山から県道4号を奥に進んで、午前11時には奥薬研温泉に到着。以前は温泉宿の駐車場だったのだろうか。だだっぴろい広場にバイクを停めて、川沿いの〈かっぱの湯〉に下りてみる。だれもいない。脱衣所の小屋まであり、だれもやってきそうにない。しかも無料。これは入るしかないだろう。
 即、服を脱いで入ることにする。
 うーん。なかなかのものだ。気持ちいい。
 独りじめだ。

 11時40分過ぎ。入浴後、奥薬研からさらに奥に進むことにする。「あるなろライン」とあり、10年ほど前には車で佐井村からこちらにやってきたものだ。今回は、逆に進むことになる。と思っていたが、バイクを発進させる直前、やはり大畑に出て海沿いの道を走りたくなる。
 大畑から大間に向かう途中、10分ほど雨に降られる。

 午後1時前、大間崎に到着。まだ、大間が全国的に知られる前のことで、巨大なマグロのオブジェなどはない。
 しばし休息したあと、海沿いを一周するように国道338号を仏ヶ浦方面に向かう。午後2時10分過ぎ、仏ヶ浦到着。しかし、ここは以前、下の浜まで下りたことがあるので、景色だけ堪能する。下の景色を見ると、よくぞ、あんな下まで行ったものだと思う。まあ実際に歩き出せば、それほどでもないだろうが。
 バイクは今日、総走行距離5000キロを突破。

 仏ヶ浦でしばし休憩した後は、338号を脇野沢村まで走り、ぱらつく雨の中、脇野沢漁港のフェリー乗り場に向かう。マップルによると、蟹田まで出ているフェリーがあるようなのだが、時刻表などは載っていない。3時15分ごろにフェリー乗り場着。やはりというか、10分ほど前にフェリーは出航したばかりだ。しかも、それが最終便だと窓口で告げられる。フェリーは朝10時と午後3時の2便しかないようだ。

 まあ、こういうこともある。
 気を取り直して、むつ市に向かう。
 今夜も雨の予報で、北海道方面から崩れるとのことだった。一旦、河内町の旅館に電話をするが、なんにも用意していないので宿泊は無理とのこと。結局、この日も再び、むつ市のビジネスホテルに宿泊することにする。昨日とは別のビジネスホテルだ。

 5時過ぎにはホテル着。
 今日も部屋飲み。一昨日買ったレーズンスティックがまだ2本ほど残っている。まだ大丈夫そうなので、それをメインの主食とする。ただ、今日はちょっと贅沢だ。近くのスーパーで瓶入りのイクラを買ってきている。1000円ほどだったが、このくらいはさすがにいいだろう。冷凍ものだろうが、ビールの肴としては最高だ。今日の夕飯は以上、2品のみ。
 適当に飲んで、適当に寝る。


日本一広い砂丘の横を走る。だが、砂丘は見えない。


尻屋崎手前 寒立馬ならぬ暑座牛。



みんな横になっている。



灯台近くにも、牛、牛、牛。


寒立馬、看板のみ。ちょっと見たかった。


尻屋崎の灯台



恐山。宇曾利山湖に流れる澄んだ川の水。


かっぱ湯。利用五条。


「かっぱの湯」にかっぱ鎮座。


かっぱの前で1枚。1人で入浴だ。


湯舟のすぐ横は小川。

1996年当時の大間崎。


仏ヶ浦遠望。この日は、くだるのはパス。


頑張ってくれているCB400。


脇ノ沢から、むつ市に向かう途中の海岸。


むつ市 2日目の夕食。昨日の残りのスティックパン。これのみで部屋呑み。
手前は1000円のイクラ瓶。


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