バイク・キャンプ・ツーリング

NERIMA爺、遅咲きバイクで人生救われる

1998年7月28日 北海道ツーリング 31日目

2025年02月22日 | 1998年 北海道ツーリング
7月28日(火)クッチャロ湖畔キャンプ場連泊



 午前6時半には起床。雲天。長ネギのみそ汁など飲む。
 午前11時前後にサイトを出て浜頓別の町をバイクでぶらぶら。北オホーツクホテルでカツ定食(1200円)。クッチャロ湖を1周するような感じの道(710号)を走り、クローバー見張り台に行き、クッチャロ湖を一望する。ついで猿払川沿いの732号に国道238号からはいっていくが、数キロ走ったところでダート。せっかくきたのだからと、もう数キロだけ走ってからUターン。猿払川の支流を小さな橋の上から眺めると、水は澄み、岸辺は見渡す限りにチシマザサに覆われている。今にも川魚の魚影が現れそうだ。護岸工事などまったくされてないので、ここでは水生動物が自然のままの営みを続けているのだろうなと実感する。自然のままの川だ。

 浜頓別の書店で、ジョン・ダニング「幻の特装本」購入。面白い本のようで、読むのが楽しみだ。
 テントにこもる前に、クッチャロ湖の高台にあるホテルウィングの町営の温泉施設にいく。500円。サウナまである。PHが8・3ということで肌がつるつる。気持ちいい。人相の良くない、いかにもあちらのかたという男性が浸かっていたので、なるべく目を向けないようにしていたが、浴後、休息室で休んでいると、家族のグループもいなくなったところでさっきの男性と2人きりになる。と、向こうから話しかけてくる。
「兄さん、どっこからきたんだい?」
「東京です」
「そうかい。キャンプか?」
「はい。……あの地元の方ですか」
「そうだよ」
 ということで、話を聞くと単に地元の人と判明。どうやら漁業関係の人らしい。このあたりで穫れる魚の話になる。
「このあたりから下で穫れるサケはダメさ。美味くない」
「釧路あたりで穫れるサケもダメなんですか?」
「ああ。ダメダメ。本当にうまいのは、ここらあたりから北のほうで穫れるやつさあ。下のほうで穫れるやつとここらでは値段も違うさ」
 本当かどうか知らないが、そういうことらしい。クッチャロ湖にはエビとシジミくらいしかいないという。

 テントに戻り、夕方、インスタントラーメン。夜は昨日と同じ、ラジオを聴きながら読書。いつのまにやら就寝。
(たぶん、おじさんの話していたサケとは、メジカのことではないか。メジカの獲れるシーズンは10月下旬ないし1月の初旬までのようだ。オホーツク海あたりでしか捕れない。本来は日本海側の川に遡上するサケだが、身がしっかり入った状態で捕獲されてしまうらしい。まだ産卵の準備をしていないので、秋に捕れる普通のサケと比べると目が鼻よりについている。これが『目近』といわれる由縁らしい──とものの本にある)




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