バイク・キャンプ・ツーリング

NERIMA爺、遅咲きバイクで人生救われる

1998年7月29日 北海道ツーリング 32日目

2025年02月23日 | 1998年 北海道ツーリング
7月29日(水)クッチャロ湖~名寄~糠平キャンプ場




 朝、5時半には起床。雲天。道央は晴れとのことで、小野有五さんの本で読んだ十勝三股のエゾアカマツのガレ場を見にいくことにする。
 テント撤収後。275号線を下っていると、天北峠手前で大雨。ドライブインの倉庫前で、雨を避けながらレインウェア着用する。天北峠を上っていると、ハーレーのフル装備と遭遇。雨足はますます強くなってくる。こちらにピースサインなどする余裕はなし。たとえ晴れていても、ハーレーのライダーからサインが返ってくる確率は0に等しい。ほとんどこちらからやったことはない。今回もパス。

 しかし、そのハーレーのライダーの姿に思わず頬が緩んでしまう。レインウェアは着てなくて、なんと青いワイシャツ姿のままだ。さらに赤いネクタイにサングラス(レイバンか!)、紺色のズボン。ポリス型のヘルメット。バイクはもちろんアメリカン・ポリス仕様だ。まんま、アメリカのハイウェイパトロール隊員ではないか。顔は無表情。全身ずぶ濡れで、雨がバシャバシャ当たっている。青シャツの生地が肌に張りつき、肌が透けて見えるほどだ。気温はすうっと、下がっているから寒いだろうに。それでも前をじっと見据えて運転している。こちらには、顔を向けようともしない。目の前で大事故が起きても、グラサンの奥で目の玉だけ、ゆっくり右から左に移動するんだろうなという印象だ。雨に濡れた無表情の顔が不気味といえば不気味だ。
 しばらく呆気にとられていたが、落ち着いてくると、ハラの底から愉快になってくる。たぶん、ウェアを着るヒマもなかったのだろう。それにしても、無表情というのが、しみじみとおかしい。どこまでいってもハーレー乗りだ。

 雨は峠を10キロほど進んだところで止む。
 美深キャンプ場に、ちょっとだけ立ち寄ってみる。数日経っただけなのに、まったく様子が違って見える。
 しばらく走り続け、名寄駅前の食事所で和定食(800円)。層雲峡から三国峠を下って十勝三股にいくが、ガレ場の場所がわからない。1軒だけある喫茶店も休み。10キロほど下った糠平湖畔にある国設キャンプ場にテントを張ることにする。夕方、管理人がキャンプ場代(250円)を徴収にきたとき、ガレ場の詳しい場所を訊く。どうやら、あの喫茶店のすぐ先を山の中に入こむようだ。近くのホテルで温泉(500円)。天然温泉らしいが、浴場は狭くてあまりよくない。夜は6人ほどで焚き火をしながら飲む。ZZR1100のライダーは、トリのモモ肉を蒸し焼きにして美味そうに食っている。ビール3本、ミソサバ缶、キューリ1本。連泊しているライダー(今思うと、Hさん)から、ボトルワインを半分ほどご馳走になる。10時には就寝。





ハンゴンソウ
三国垰から糠平の途中に群生していた。



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