母の私への願い は、家庭の中に縛り付ける事だった。
「女はそんなに出掛けるものではない」 「家の中で出来ることをしなさい」
「今から花嫁修業をしなさい」 「女らしいことをしなさい」
これも駄目、あれも駄目、駄目・だめ・ダメは疲れるわ。
「お母さん、私にだけに言わないで兄達にも言ってよ!」
「お兄ちゃん達は男だから良いの!」 ずるいじゃん、それって。
可笑しいから聞かないとは言っても親は怖いので、素直に聞くとこは聞いて上手に受け流していたわたし。
母は私に極力家に居ることを望んだ、今思うと兄と二人きりになるのが怖かったのかも知れないなと思うのです。
兄は母に辛く当たっていた、私が好きなはずの父は大部厳格だった。
特に長兄にはきつかった。
兄は必死で反発していましたが、父の優秀さの前に萎縮していたという気がします。
その意味では、わたしは女で良かったかもしれないなと、今と成っては思います。
兄よりは自由で居られたし、自分を無くす事も無かった気がします。
自己主張もしていましたし。
兄は、父に反発しながら遠慮をしていた。
「女は損だ!」と言いながら、男には厳しかった、跡取りにしたかったからか
兄を尊重していなかった気が今はします。
元々の性格か、環境によって現在に至っているのか、そこら辺の事は専門家ではないので分かりませんが
父と兄は始終、ぶつかりあっていた、何事においてもです。
家庭の空気が悪くなるので、いい加減にして欲しいと何時も思ったものでした。
そして、どちらも当たるのは母に当たるのです。
女は辛いな~と、その時母を見ていて思った。
母の想い、願いは男達からの支配から抜けたいという事だったのかなと、今のわたしと重なり合わせて、思ったりします。
支配コントロールなんて、もううんざりよ! お手上げです。
三代連鎖は、何としても避けたいのです。
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