タイトルどおりの、ごくごく普段の秋の一日。
特にこれと言って愉しいスペシャルなことは書かれておりません事、悪しからず。
ただ、秋の雨に、紅葉もしっとりと濡れて、青空が見えたり小雨が降ったり。
しばし自然の光景を愉しみながら、街の中心部に戻ったら、コーヒーが飲みたくなり、よく寄るカフェに入り、おしゃべりを愉しみ、よくもまあこんな風にぺちゃくちゃぼくもおしゃべりするもんだなあと・・・ちょっぴり嫌んになったかというと、そうでもないのが不思議と言えば不思議なそんな時間を過ごしました。
というのもきっかけは、彼女が、どうやら図書館である本を見つけ借り出してきたらしく、なんとそれはぼくが大昔に、某大手出版社から出していただいた本なのでした。
いやあ、十数年ぶりに見る我が本・懐かしい本にぼくが見入ってしまい、ああそうそう、と旅のことやらつい当時を思い出してしまいややぼくも饒舌になってしまい・・・カッコ悪いなあと思ったことです。
というのも、本は絶版になり、ぼくも数冊出版社から戴いたはずなのですが、何処に行ったか、手元に一冊もなくなり、それで、嗚呼こんなデザインであったかとか、こんなこと書いていたっけかあ・・・等々すっかり十数年ぶりに眺める本に盛り上がったのでした。
ううむ、多くは忘れていましたねえ。それがショックでした。
なぜ、増刷に次ぐ増刷にならなかったのだろうかという謎は残ります。
で、話は本日のブログに戻りますが。
若い人で本を見ている、本を読んでいるというべきかな、そんな光景をとんと見かけなくなりましたねえ。
で、この間、街中で大きなデパートの前の木があるベンチの前で本に読みふける老人を見かけたのです。ああ、この方は本が好きなんだろうなあと思うそんな方の、ちらりと見かけたら、光文社の文庫でしたね。書名まではわかりません。写真を撮りましたが、街中で人物の大きく映ったフォトを発表する踏ん切りがつきません。でも、本を読む人を見かけるとこちらまでハッピーな気分になります。
蛇足ですが、若い人々でもまれに、漫画ではない、書籍を読みふける光景を見かけることは御座いますよ。おお、いいぞいいぞ、おじさんはそう思っちゃうのです、そんな時。漫画が全部ダメ、とかそんな風に言っているのではありませんよ、そこんとこ、誤解なきように。
本は、どんどん痩せていくようなそんな気がいたします。
それで、ぼくがフォトを撮って少し文も書いた本は、というと
「船旅への誘い」東京書籍刊 という本なのでした。
それにしても本人がすっかり忘れているというのに、図書館できっちり蔵書しているとは知りませんでしたね。
担当の編集者もどうしていらっしゃるのだろう。Tさん、お元気でしょうか。
フォト・文 石郷岡まさお





そんな情けない状況で、おはずかしい。
共著者の方も、というよりぼくは主に本の写真を担当したのですが。
東書のご担当の編集者の方、今でもお元気なのでしょうか。