こんな光景を見た。
父親だろうか、きっとそうだろう。
30代後半くらいに見えたが、いわゆるママチャリとでも呼ぶんでしょうかねえ
前と後ろの席にたぶんその人の子供かな、小さい子を二人乗せ自転車はぼくの目の前を過ぎ去った。
嗚呼、きっと休日なので、たぶんぼくの想像だが・・・普段母親のやることを父親が子供二人を乗っけて、どこかに連れていくとか、あるいは楽しみに乗っけているんだろうなあと思えた。
ぼくの思い出がある。
むかしむかし、すぐ上の兄貴に家の自転車の前の小さな子供用の席に乗せられて
街中を走り回り、さあ、目をつむっていてねと・・・ワクワクしながら目をつむったまま自転車に乗せられて、さあここはどこでしょうと兄貴に言われて、
眼を開けると意外なところに来ていたりして・・・そんなひとときがとても子供心に愉しかったんだなあ。
そんな記憶を兄の前ですると、より年上の兄貴が、俺だってよく自転車に乗せて遊んであげたじゃないかと・・・そういえば、より年上の兄貴にもそうして遊んでもらった記憶が確かにある。
それから、50年はたっただろうか、いやもっとだなあ、子供の頃のちょいとした愉しかった思い出はいつでも一直線にその頃の記憶に甘い思い出としてヨミガエラせることができると知ったのである。
ありがとう、兄貴たち。
いつもかわいがってもらって、そんな子供もとおに老人と言われる齢になりました。兄貴たちよ、お元気でいてくださいね。
はるか遠くに住む兄たちに言いたくなる、春の休日でした。
フォト・文 石郷岡まさお
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます