はじめのことば
不安のなかを生きた明治時代の人たちは、ある種の「わな」にはまってしまったということです。人は不安だとついついやたらとがんばったりします。みんなが不安だとついついやたらとがんばったりします。みんなが不安だとみんながやたらとがんばりだすので、取り残されるじゃないかと不安になり、これは、実は「わな」です。なぜなら、世の中は努力すればかならず報われるようにはできていないからです。
「生きづらい明治社会」 不安と競争の時代 松沢裕作
洋画と日本人
戦後、娯楽のひとつが映画館でした。洋画と邦画が次々と上映されました。子どもだったわたしは、恋愛ものよりちゃんばら映画のほうが好きでした。でも、わたしよりも上の世代は、広いスクリーンの中で美男美女が演じる姿に魅せられ、あこがれを抱いたのではないでしょうか?今では、日本人は、容姿もよくなりましたが、当時、食糧不足のせいもあり、痩せていて、そして短足胴長の体型でした。テレビが普及する前は映画を通じてアメリカを知ることになります。映画ではアメリカの”素晴らしさ”がクローズアップされます。男性は足が長くてスリムで、女性はスマイル抜群、目元パッチリ、そのイメージが刷り込まれていきます。すると、アメリカに対する劣等感がじわりと浸透してきます。
わたしが、洋画に興味を持ち始めたのは、「日曜洋画劇場」からでした。戦後上映された映画が"またお会いしましたね"で始まり"さよなら、さよなら、さよなら"で終わる淀川長治氏の名解説でよみがえり、テレビの画面に釘付けになりました。今では、DVDやネット配信で視聴できますが、その頃はテレビが映画しかありませんでした。
GHQの『日本人洗脳計画』、骨抜きにすための”3S”スクリーン、スポーツ、セックスを活用しました。映画とテレビと併用、絶大なる効果を発揮、戦後の日本人の精神構造の中にうまく刷り込ませました。私ととそのうえの”団塊世代”はうまくアメリカにとりこまれました。
GHQの総司令官、ダグラス・マッカサーの名言です。
『老兵は死なず、ただ消え去るのみ』
やっぱり、”カッコいいよな”、そんなセリフを言えるような老後をおくりたいものです。『腹切り』はご免こうむりたいものです。
今日のニュース 1
東京地区の生コン出荷、2月9.7%減 2カ月連続マイナス:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0641P0W3A300C2000000/
今日のニュース 2
1月の完全失業率、2.4%に改善
総務省が3日発表した1月の完全失業率(季節調整値)は前月から0.1ポイント低下し、2.4%となった。2020年2月以来の低さで、コロナ禍前の水準下まで回復した。
1月の就業者は、前年同月比で6ヵ月連続で増えて6689万人になった。特に医療・福祉や宿泊業・飲食サービス業で大きく増えた。一方、完全失業者は19ヵ月連続で減って164万人になった。
完全失業率はコロナ禍を受けて20年10月には3.1%まで上昇したが、経済活動の回復に伴い、その後は低下傾向が続いている。
また、厚生労働省が同日発表した1月の有効求人倍率(同)は1.35倍で、前月からま0.01ポイント低下した。20年8月以来、2年5カ月ぶりに前月を下回ったが、厚労省は「(転職)を含めた前向きな求職者が増えた影響が大きい。雇用情勢はゆるやかな持ち直しが続いている」としている。 朝日新聞夕刊 NEWSダイジェスト 2023年3月4日
〆にアメリカ映画で一番好きな映画は”慕情”でした。最後の場面はいつみても涙がこぼれます。ユーチューブの動画を載せました。