はじめのことば
いい加減な誉めかたをするのは、かわいそうなことだ
植草甚一「ぼくたちにはミンガスが必要なんだ」
ニュースその1
和牛の需要回復遅く 肩ロース卸値4%安:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO69027150W3A300C2QM8000/
ニュースその2
東京都区部物価、前年比3.3%上昇
総務省が3日発表した2月の東京都区部の消費者物価指数は、値動きの大きい生鮮食品をのぞく総合指数が103.7%で、前年同月より3.3%上がった。電気代なとを補助する政府の物価高対策を受け、上昇率は前月の4.3%から13カ月ぶりに縮小した。上昇は18カ月連続。都区部の物価指数は全国の物価指数の先行指標とされ、24日に公表される全国分も同水準の上昇率になる可能性が高い。
エネルギー関連の伸びは前月の26.0%から5.3%に鈍化した。電気代は1.7%下がり、1年7カ月ぶりに下落転じた。政府は高騰するエネルギー価格対策として、電気代を約2割、都市ガス代を約1割下げる負担軽減策を1月使用分から始めた。2月請求分から適用され、総務省の試算では全体の上昇率を0.94%引き下げたという。
朝日新聞夕刊NSWSダイジェスト2022年3月3日
なつかしい思い出
確定申告の時期がきました。思い出すのは、今からウン十年前のこと、実家にいったときのことです。父が確定申告の書類を作成中、帳面とにらめっこそろばんをはじいていました。いくたびに同じ場面に遭遇しました。月ごとにまめに入出金をチェックしていたのでしょう。
父の仕事は日本鋼管勤務、当時”職工”と言われてました。幼心に「おとうさんすごいね。役職についてんだ。大したもんだ」と信じていましたが現実は違いました。夜勤があり交代制で勤務、熔鉱炉の前で毎日大きな汗をかいていたようです。要するに平社員でした。
職工の父が亡くなるまで、母と二人三脚で爪に火を点すような質素な生活で、アパート6軒のオーナーになりました。そのころ、日本は高度成長期、黄金時代の幕開けでした。定期昇給、ボーナス満額の好条件、借金しても節約しながら返済すれば小さいながらも”社長”になれたよき時代、『ジャパニーズ・ドリーム』を体現した両親でした。
確定申告の話しに戻します。
毎年、税務署による確定申告注意説明会が開催されていました。父は皆勤賞、その通りに作成したつもりが受理されなかった、そのことにえらく腹を立てていました。そのとき、わたしが言いました。
「餅屋は餅屋。専門家にまかせたほうがいいんじゃないか?」
それ以来、会計事務所に確定申告を依頼するようになりました。苦手な数字を計算しなくなり、”草むしり”をはじめとする管理に専念していました。
この時期になると、いつも懐かしく思い出しています。