ある朝路地裏でとても面白い光景に出合いました。さわやかな朝日のもと、はと二匹と卒寿を少しこえた男性が主人公です。
場面の様子を説明します。
二羽のはとが道端でえさを食べていました。デブはとをA、ヤセはとをBとします。えさを与えているのは卒寿を少し越えた男性をCとします。
Cはえさを地面に置きます。すると、AはBを押し退けて自分だけ食べてます。Bへの気遣いはまるでありません。Cは根気よく何回もくりかえします。結果は変わりません。Bも懲りずにチャレンジしますがどうにもなりません。
『かわいそうに』
指をくわえて後退りします。
『これでは太れないわけだ。』
とつぶやき同情を禁じえませんでした。
後の展開を思い浮かべました。Bはえさにありつくことができたか、はとごとながら心配しました。えさをあげる人もその点をわきまえてあげることと信じてその場をさりました。時間にしてたったの5分でしたが弱肉強食のきびしさをかいま見てしまいました。兄弟か友達か、どのような関係かわかりませんがどう贔屓目にみてもAの非情さだけが目立ちました。
『デブちゃん!あんたが大将』
強いモノにまかれるのは人間社会も一緒です。最近特に貧富の差が拡大しています。痩せたはとBと同じ境遇の人が増え続けています。
きょうの朝刊の記事が目に留まりました。
「経済成長率2%断念」
「アベノミクス撃沈ですね」
はとAと日本国首相安倍晋三が被さって見えてしまった朝でした。