今日の言葉
違うところを感心するってことがなきゃ、人生なんてつまんないじゃないですか。 羽仁進
ア-モンドアイ有終の美を飾る
牡馬・牝馬含めて競馬史上、最強の牝馬が誕生しました。11月29日東京府中競馬場、第12レース「G1・ジャパンカップ」でG1・9勝目を挙げました。その名は「アーモンドアイ」です。歴史的偉業を観戦することができて光栄の至りです。デイープインパクトを超える馬が出るとは考えもしませんでした。しかし、新しい伝説が生まれました。
勝鞍数独走しているルメールとのコンビと駆け抜けたアーモンドアイ、人馬ともにすごい記録を残しました。ルメールの勝利者インタビューを視聴していると、日本語も上手で、声だけ聞くと日本人と変わりません。日本に慣れ親しんでいるようです。これから勝鞍いくら伸ばすのか楽しみでもあります。
競馬観戦歴は半世紀になります。始めは、ハイセイコー、そして、トショウボーイ、グラスワンダー、デイープインパクト、オオトリはアーモンドアイ、数え上げたら何頭でも名馬の名前が浮かびます。レースの模様も走馬灯のように記憶からよみがえってきます。一番印象に残っているレースは有馬記念のグラスワンダーとスペシャルウィークと写真判定でした。武豊は勝利を確信、的場均はうつむき加減、それほど際どい勝負でした。結果は、グラスワンダーの勝利でした。競馬は人馬一体で物語を作り、競馬ファンを魅了します。レースの時間は短いけれども、その中にはギッシリとストーリーがつまっています。
数十年前で、記憶は定かではありませんが、自分の知り合いのある蕎麦屋の店主のエピソードをお話します。出前の途中バイクで事故に遭い、瀕死の重傷を負い病院に搬送されました。手術が無事終了、病室に戻り、眠っているときに、突然口走ったそうです。『おれの馬券あたったか?』そのレース的中したかどうかわかりませんが、その気持ち痛いほどわかりました。今は故人になられましたが、自分も同じ道を歩んでいるような気がします。
競馬はロマンといわれますが、「アーモンドアイ」を超える馬が誕生するかも知れない夢があります。死ぬまで、馬とは縁がきれそうもありません。