名大柔道部ログ

名古屋大学柔道部のブログです。
日々の練習や出来事を記録していきます。

北海道から幹部より心を込めて part3

2018年07月12日 22時20分35秒 | 活動内容
4年の松井です。
幹部リレーが滞ってしまわないように、私が続けて書きます。
最後の七帝戦が終わりました。
多くの人に支えられた戦いでした。
一緒に戦ってくれたみんなに感謝します。

3位。これは順調に進んだ3位では決してありません。初戦で敗れながらも、5試合にわたる戦いの中で気迫と根性でのし上がってつかみ取った3位です。
優勝できなかったとはいえ、誇っていいと思います。幹部も、下級生も。

立ってしっかり組んでいく柔道スタイルの私にとって、七帝柔道は異端としか思えませんでした。
組みに行けば、当然のように膝や帯の先を持たれ、投げにいこうとすれば足にしがみつかれ、両手で足を押され、場合によっては自分も相手もまともに組むことなく引き込まれ、とても柔道とは思えませんでした。
「なんだこれ...」
練習中に軽く100回は思いました。こんなの柔道じゃないって何度も思いました。
分が悪すぎるにも関わらず立ち技で攻める姿勢を崩さない私に対し、
「寝技をやれ」
「引き込まなければ話にならない」
「立ち技は諦めろ」
などといろいろな方から何度も言われました。
普通の人は引き込んで寝技のスタイルに変更するでしょう。しかし、”しっかり組んで投げにいく”という指導が好きで、忘れられず、どうしても立ち技を続けたいと思った私は最後まで立ち技を捨てませんでした。
同期が寝技で大成していく中、私は苦しみ続けました。そして、最後まで大きな結果は残せませんでした。
「そらみろ、やはり寝技だ」
そう言われれば何も言い返せません。七帝柔道(高専柔道)において寝技は絶対であり偉大です。組手や投げ技は二の次のような感じです。寝技のための世界です。
どれだけ立ち技が強い選手でも、組み合わず、防御姿勢が許され、引き込めば"待て"なんてかからないルールの中では圧倒的に苦しい状況になります。立ち技(投げ技)の前提である"組み合うこと"が崩壊しているからです。
では、なぜ私は最後まで立ち技を捨てなかったのか。これの答えを一言で表すなら、柔道が好きだったからです。
”堂々と組んで、投げ飛ばす”
この素晴らしさを最後まで求めたのだと思います。今までを振り返れば、いい結果が出ようが出なかろうがいつだってそうだったと思います。これだけは周囲から何を言おうが捨てませんでした。立って組む姿勢こそ私の柔道だと信じていました。
最後まで意地をはってごめんなさい。私は最後まで我侭でした。

こんな我侭な私ですが、後輩に言葉を残そうと思います。石川のように個人に対する言葉の代わりに、部員全体を見た言葉にしたいと思います。
大規模な勝ち抜きのチーム戦である七帝戦では、一人や二人の強い選手がいたところで勝てません。少数の強力な抜き役(勝ってリードを作る選手)の影には、必死で引き分け、負けた選手の分の劣勢を帳消しにし、チームを守る選手がいます。抜き役をチームの"槍"とすれば、チームを守る選手は"盾"です。私は"盾"の選手を尊敬します。
見ている観客、試合結果を見るOBなどにとっては抜き役ほど輝かしく、おもしろい選手はいません。喝采をあびるのはいつだって抜き役です。これは当然のことで、抜き役は強くて当たり前なのですから技をおもしろいように極め、見る者を感心させます。誰もが抜き役を讃えます。ですが、私は抜き役が作ったリードを守り抜く選手たちを讃えたいです。正直に言えば、見ていて無様な試合が多く、試合結果をみてもパッとしません。ですが、彼らが"盾"となってくれるおかげでチームは勝利という結果を残せるのです。"盾"が相手の強い選手を止めてくれるから、倒せる相手にあたった抜き役が大活躍できるのです。"盾"の選手はいわば影の英雄だと思います。
だから、今回の七帝戦で必死になって戦って、引き分けてくれた1年生、2年生は君たち自身を誇りに思ってください。決して力不足ではありません。むしろ君たちはチームを3位に導いた英雄です。だから、これからも堂々と七帝柔道を続けてください。
3年生はこれからが苦しいと思います。1年間、我々4年生を見ていたと思うので、やるべきことは十分に分かっていると思いますから何も言いません。ただ、最後まで各自の信念を貫いてください。私が出来たのでみんなもできるよ(たぶん)

最後に共に戦った石川、大橋、大原、浪崎、森に感謝と敬意を表します。ありがとう。
特に、石川は10年間の柔道人生で最も多く乱取りをした仲間であり、部を離れかけたとき誰よりも強く僕を部につなぎとめ続けた友であり、最高に強い高専柔道家でした。とりあえずフランスまでは一緒に頑張ろう!

応援してくださった名大OB、関高校OBおよび後輩、柔道で出会った全ての友人と先輩方、そして私に指導をしてくださった師範、監督、石田道場の方々、Aliveの方々、Homiesの細川さん、ありがとうございました。
私にとって柔道は生涯の相棒になりそうです。

以上です。
次は、誰でもいいです。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北海道から幹部より心を込めて part2

2018年07月12日 22時20分35秒 | 活動内容
ブログが久しぶりに回ってきた大橋です。
久しぶりに回ってきたものの、これが最後のブログになると思うと寂しいものです。

さて、先日、北海道で七帝戦が行われました。結果は周知の通りです。自分として思うところは多々あるのですが、長くなりそうなのでここでは省きます。

今回は簡潔に、伝えたいことを1つに絞って書かせて頂きたいと思います。

僕は新歓活動を続けていくなかで、新入生に柔道部に入って欲rしくて色々な宣伝文句を考え、試してきました。その中で、なかなか上手く伝わらないのが柔道部のやりがいです。今回ふと思ったのが、それが七帝戦であり、そのための練習であり、それの過程である学生生活なのかなと。

上手く伝えることはできません。ただ、幹部として臨んだ七帝戦。白星をあげることはできなかったものの、柔道部に入っていて良かったと思うことができました。

試合に臨む時、1人で戦わなければならないのですが、時折聞こえてくる拍手、力のこもった残り時間を伝えてくれる声、ブザーと共に起こる拍手、負けて帰ってきた時の主将の心の広さ、どれもこれも鮮明に残っています。

続けられる自信は全くありませんでしたが、続けて良かったです。最後に見える物はきっと何かが違うと思います。(僕自身、まだ何かが見えているわけではありませんが…。)
続けることができたのも、今いるメンバーがいなくては到底できなかったものだと思います。
そんなメンバーで臨んだ七帝戦だからこそ、試合の一部始終を心に焼き付けることができました。

今年の新歓で柔道部とは風呂のようなものだと岩瀬に話しました。その話にまんまと騙されて岩瀬は入りました。風呂は入る前までは、「今日は入りたくない」とか「入るのが面倒くさい」とか思うものだが、入った後には後悔しないと。最後七帝が終わったからこそ、胸を張って言えます。柔道部とは風呂です。
黒見や凜太郎みたいな物好きはおいといて、柔道部に入ろうか迷っていても、入って最後まで続ければいいことあります。例えそれが目に見えるものじゃなくても自分の糧にはなると思いました。

そんなようなことを考えながら北海道から帰ってきました。

あまりまとまりがある文章ではありませんでしたが、こんな感じで締めくくりたいと思います。要するに、柔道部続けて良かった!入って良かった!ってことです。そして、これを読んでる柔道部に入ろうか迷っている人は入った方がいいよ!ってことです。

3段とりたいので月次行きます。既に数回行きましたが、点数があまりたまっておりません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする