先週木曜日のこと。夜10時過ぎにスポーツクラブでチェックアウトをしようとしていたら、トレーナーのHくんがひょこりと現れた。
「くるりさん、こんばんはー!水曜日はすみませんでした」
火曜日、体調不良との連絡が入り、水曜日のトレーニングをトレーナー都合でキャンセル。
「こっち来ないで来ないで。元気になった?」
カウンターから出て来ようとするので激しく制止。
火曜日は卒業した大学へ行って、単位引き継ぎのために成績証明等々の相談をしている途中に体調が悪くなったらしい。本人はインフルエンザじゃなかったと言っていたけれど、むむむー?
火曜日はご飯が食べられなかったとか、こんなにすぐに回復するなら水曜日はレッスンできたとか、今日はプールに入って泳いだとか。熱が下がってスッキリしたのか、ぺらぺらと舌好調。と、おもむろにブチ込んできた。
「くるりさん、寂しいですか?」
「僕がいなくなったら、くるりさん寂しいですか?」
直球ぶん投げてきた。そりゃあ寂しいので、「いろいろ考えると寂しくなるよー」と普通に返したら。
その後ずっとわたしの目が涙目だ、涙目だとうるさい。実際そうだったかもしれないけれど、5年近く週に2日も3日も顔を合わせているのだ。情も湧くし、バカな子ほどかわいいと言う。実際、大学へ進学する息子や甥っ子を心配するお母さん、叔母さんの気分。
「僕、くるりさんに怒られたり、褒めてもらったり、なだめてもらったりしましたもんね」
いろいろあれこれを覚えているみたいだ。
「くるりさん、もう泣きそうじゃないですかー!うわー、泣きそうー(笑)」ゲラゲラ笑っている。
やっぱりバカだった。
やりたいことをやらせてもらえる環境に感謝しなさい。当たり前じゃないんだから。そして、自分を信じて前へ進めー!
バカで甘ったれな彼に、幸多からんことを。頑張るんだぞー!