朝5:30慌ててテントの外に出てみたら、もう山に朝日が当たり、赤く焼けていた
写真よりもっと赤く見えるんですよ
既に僕の周りにあったテントがいくつか撤収されており、もう出発しちゃってるみたい
慌てて寝袋をしまい、歯を磨いて出発準備完了
今日の予定はこうだ
6:00出発⇒南稜ルートから3時間で北穂高登頂⇒3時間でここに戻ってくる
12時涸沢出発⇒15時横尾山荘着
横尾山荘でテン泊し、明日の朝上高地に戻る
テントにリュックは置いて、ウエストバックに水、タオル、カメラ、その他諸々だけを持って出発
涸沢小屋の横から一気に急坂の登り
岩がゴロゴロで歩きにくいです
途中からはほぼ四つん這いでよじ登って行く感じ
1時間ほど上って下を見下ろすと、おばちゃんのすぐ側をサルがウロウロしてました
そこら中にサルがウロウロしてた
そしていよいよクサリ場が現れ、その上はハシゴをよじ登ります
もう良いだろって感じ
遥か先に富士山が見えた
ちょっと感動
しかしここからさらに1時間よじ登って行きます
500mlの水がなくなってしまった
アメも持ってくれば良かったと後悔
3000mを超えたあたりで、テントサイトらしい場所が
後で分かったのですが、天体観測する人はここでテン泊するらしいです
ここまで来れば、山小屋がすぐそこに見えてきます
9:00ついに北穂高制覇
さっそく山小屋でビールとポカリを購入
ナマ槍ヶ岳を眺めながら一杯
最高です
久しぶりの3000m超え
最高の登山日和で最高の見晴らしです
なぜ危険なのに、なぜキツイ思いをしてまで山に登るのか
今回そんな事を考えながら、登ってきました
俺なりの結論は「目標がハッキリしている・必ず達成できる・達成感を味わえる」
これじゃないかと思う
のんびりしてる暇も無く、下山開始
12時までに涸沢に戻りたい
でも焦ってはいけない
登山で一番の優先事:「必ず無事に帰還する」
そのためには、ゆっくり安全第一で行くことが必要です
登りより下りの方が足に負担が大きく、重心が高くなりがちで危険です
もう膝が笑って、踏ん張りも利かずフラフラしながらの下山です
11:30涸沢のテントに無事到着
すぐさまテントを撤収し、帰り仕度
12:00また重い荷物をしょって予定通り横尾山荘目指して出発
膝にサポータ、登りでは使わなかったストックをフル活用で下ります
今日から世の中は3連休
続々と人が登ってきます
登りで書きましたが、登山道は急坂で狭いです
列が途切れるのを待っては進み、待っては進みの繰り返し
登りでは2時間40分かかった本谷橋まで2時間で下りました
横尾山荘には予定通り15:00到着
速攻、荷物降ろしてスポーツドリンク購入
一気飲みでした
朝から何も食ってないのでカップヌードル食べるためお湯を沸かします
ここで今日はテン泊する予定でしたが、予想とおりテントサイトはすでに混雑
このままここに一人で泊まっても辛いものがあるな~
山小屋でバスの時間を確認したら18時が最終便のようです
横尾山荘から上高地まで3時間コース
2時間半で走破すれば間に合うな
タクシーはもう少し遅くまであるかもしれないし、もしダメでもテントあるしな
カップヌードル食って15:40上高地に向けて再出発
もう膝はガクガクだけど、食ったら元気になった気がした
16:30徳澤園到着
ここでもスポーツドリンク一気飲み
ここのテントサイトにも、既にたくさんの人たちがいました
ここら辺は家族連れが多いように見えた
明神館に着いたのは17:25
こりゃバスには間に合わないな
と思いながらも必死で歩く
17:55上高地に着いた
30分で走破した自分でもビックリした
バスに間に合っちゃったよ
タクシーだったら一人で4000円取られるとこだった
やっぱ俺ってすごい
下りは歩くの最優先だったので、写真がほとんどありません
19時ころ無事に沢渡の駐車場に到着
着替えて帰路についた
帰りの車の中でも膝はガクガク痙攣し、背中も攣りそうになりながらだった
帰って気が付いたが、右足は踵が靴連れで皮が剥がれて、小指の爪は内出血
左足の薬指も内出血で爪が紫色になってた
今も足は筋肉痛で走ったり、しゃがみ込むことは出来ないでいる
過酷な登山だったな
その他の写真は上記URLでご覧ください
11:00横尾大橋を渡って、後半戦突入
太陽が昇って、暑くなってきました
1時間20分ほど歩いて、本谷橋(約1780m)が出てきました
つり橋で、歩くと揺れて木がミシミシ鳴るのでちょっと怖い感じ
河原で皆さん休憩してます
川の水は、チョー冷たくて気持ちいいです
ここからがいよいよ登山道って感じになってきます
岩がゴロゴロの急坂
道幅も狭く、ほとんど荷物降ろして休憩するような場所はありません
1時間ほど上っても全く到着する気配がしません
荷物は重いし肩が痛いし暑いし
「マジかよ思ったより全然きついぜ」
「ばぁさん達はよくこんなとこ登るな」
そんな事ばかり考えながら、心が折れそうになります
さらに1時間
ふと頭を上げて見上げれば、槍ヶ岳のようなものが見えます
すると横には「えーマジで」
雪が残ってます万年雪ってこと
そしてこのコーナーを曲がれば、やっと涸沢ヒュッテが見えてきました
15:00涸沢ヒュッテ(約2300m)到着
当初の予定通りでしたが疲れました
早速ビールと言いたい所でしたが、まずは今日の寝床を
テントサイトに降りて、寝床の場所を選定
全然考えてなかったが、こんな岩がゴロゴロしたとこにテント張って寝るのかよ
一応テントを張れるように平らに慣らしてくれてるようですが、「痛くて寝れねーだろ」って感じです
そんな事言ってても仕方ないので覚悟決めてテント設営
あっという間に出来上がり
太陽も沈み始め、寒くなってきましたので早速テントに入って、着替えました
登山靴はサッサと脱いで、クロックス快適
ビールを買って、やっと落ち着きました
しかし、もう身体はパンパンです
疲れ過ぎて食欲もない
おにぎり1個と缶ビール2本で、もう何もする気がしないのでテントに入って横になりました
今回大荷物になりましたが、エアマット持ってきて良かったです
寝袋だけじゃ痛くて寝返りも打てなかったでしょうな
横になった途端、左足がピクピク痙攣、攣ったと思ったら右足も攣った
「うぉー」のたうち回って、完全に撃沈
携帯も使えないし、最後に時計を確認したのは18時でした
ハッと気がつくと、周りはとても静か
時計を見たら23時半でした
テントから顔を出してみたら、月がとてもキレイ
あまりに明るくてビックリしました
ライトいらねーじゃん
おしっこでもしようなかなと思いましたが、全く気配なし
考えてみれば横尾でトイレ行ってから、一度もおしっこしてないし
こりゃ完全に脱水症状起こしてるな
そんな事考えてたら寝れなくなってしまった
すると急に風が吹いてきて、テントがバタバタし始めました
「うるせぇな」と思いながらも仕方ないので横になってましたが、段々風が強くなってきて、
ちょっと大丈夫って感じになってきた
周りも人が出てきて、ザワザワしてる
俺も外に出て、固定の紐などを再確認
1時間以上はバタバタいってた気がする
いつの間にか寝ちゃって目を覚ましたら5時半だった