やはり、株式市場は日米ともにダウン・トレンドに転換したと見て間違いないようだ。
アメリカは、ダウ、S&P、NAS共に、総て週足でトレンドラインを明確に割っている。
ダウ30種平均週足

S&P500週足

NAS100週足

前に予想したように、これまた日本は、225、TOPIX共に三尊天井或いはヘッドアンドショルダーを明確に形成したので、ベースラインが今一つ解り難いが、ここから下落していくと見て間違いないだろう。
TOPIX週足

TOPIX月足

225週足

225月足

しかも、225日足では、絵に描いたように綺麗な下方レンジ・ブレイクで、戻ってきてレンジ下限ラインで跳ね返され、典型的ないわゆるサポレジ転換の形になっている。トレンド・フォロワーにとっては、よだれの出る、これ以上にない美味しい展開である。むふふふ。
225日足

そして、このダウン・トレンドへの転換という判断は、これまで述べてきたように、グローバル・マクロ観がその背景にある訳だが、散々述べてきた日本のそれをここで、一筆書きでざっくりと述べれば、日本は1989年のバブル崩壊以降、今だ40年周期のダウン・トレンドの渦中にあるというのが私の見立てである。それがここまで株式市場が持ち直したのは、偏にアベノミクスという、社会主義共産主義も真っ青の人為的な統制相場だったからである。まあ、極々単純化して言えば、日銀が買い上げて吊り上げた官製相場だったからで、損な役回りを承知で引き受けた植田総裁は、ミッションとしてこれから日銀の正常化に向かわざるを得ないので、常識的に考えても、日銀が買い上げ分を放出すればどうなるのかは、火を見るよりも明らかであろう。
であるから、この見方に立てば、日柄で言うとあと5年ほどで、日本の株式市場はこれから本来のボトムを付けに行くことになる。つまり、これまでの日経平均最安値であった6994円90銭をさらに割り込むということである。前回の40年周期のボトムでは、アメリカに原爆を2つ落とされ、国家存亡の危機に立たされた訳だが、現在の日本の政治状況を見ていると、今回も、2030年辺りには、同じように国家存亡の危機に立たされるのではないかと思われて仕方がない。いろいろな点から考えると、大げさでなく日本という独立国家自体が無くなってしまうのかも知れない、とさえ考えざるを得ない程である。
従って、ここからはダウン・トレンドであるから、市場に留まるのであれば、ショート(空売り)一択である。
このアップ・トレンドからダウン・トレンドへの転換というのは、株式市場の呪われた阿鼻叫喚のフェーズへの移行であって、それまでの成功体験が仇になり、勝利の方程式であった難平やボトム・フィッシングが総て裏目に出ることになる。恐らく著名な投資家を含めて、ほとんどのファンダ勢は、総討ち死にといった有様になるのではないかと思われる。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。
言い換えれば、現時点で買いしかやらない投資家にとっては、「休むも相場」という判断が出来るかどうかが、太った豚と賢明な投資家との分かれ目になると言えよう。これも利益の出ている内に完全撤退一択である。現在は、アベノミクスに恩恵を受けた、相当な数の億り人が存在していると思われるが、その内の大多数の丸々と肥え太った豚がマーケットに殺され、食われてしまわないと、底打ちということにはならないのは、過去の株式市場の歴史が示す所であるからである。
最後に、ジム・シモンズについて書かれた著作(The Man Who Solved the Market: How Jim Simons Launched the Quant Revolution)に載っていた、興味深い一覧表を張っておこう。最高位に位置する著名な投資家達の年平均リターン一覧であるが、ヘッジ・ファンドの帝王レイ・ダリオでさえ12%であることは興味深い。その意味するところは、利益を残すことが如何に困難かということを示してもいる訳で、まあ、バフェット以上の成績の強者がごろごろいる現在の状況は、これがフラグでなくて何であろうと思うのは、私だけであろうか。

アメリカは、ダウ、S&P、NAS共に、総て週足でトレンドラインを明確に割っている。
ダウ30種平均週足

S&P500週足

NAS100週足

前に予想したように、これまた日本は、225、TOPIX共に三尊天井或いはヘッドアンドショルダーを明確に形成したので、ベースラインが今一つ解り難いが、ここから下落していくと見て間違いないだろう。
TOPIX週足

TOPIX月足

225週足

225月足

しかも、225日足では、絵に描いたように綺麗な下方レンジ・ブレイクで、戻ってきてレンジ下限ラインで跳ね返され、典型的ないわゆるサポレジ転換の形になっている。トレンド・フォロワーにとっては、よだれの出る、これ以上にない美味しい展開である。むふふふ。
225日足

そして、このダウン・トレンドへの転換という判断は、これまで述べてきたように、グローバル・マクロ観がその背景にある訳だが、散々述べてきた日本のそれをここで、一筆書きでざっくりと述べれば、日本は1989年のバブル崩壊以降、今だ40年周期のダウン・トレンドの渦中にあるというのが私の見立てである。それがここまで株式市場が持ち直したのは、偏にアベノミクスという、社会主義共産主義も真っ青の人為的な統制相場だったからである。まあ、極々単純化して言えば、日銀が買い上げて吊り上げた官製相場だったからで、損な役回りを承知で引き受けた植田総裁は、ミッションとしてこれから日銀の正常化に向かわざるを得ないので、常識的に考えても、日銀が買い上げ分を放出すればどうなるのかは、火を見るよりも明らかであろう。
であるから、この見方に立てば、日柄で言うとあと5年ほどで、日本の株式市場はこれから本来のボトムを付けに行くことになる。つまり、これまでの日経平均最安値であった6994円90銭をさらに割り込むということである。前回の40年周期のボトムでは、アメリカに原爆を2つ落とされ、国家存亡の危機に立たされた訳だが、現在の日本の政治状況を見ていると、今回も、2030年辺りには、同じように国家存亡の危機に立たされるのではないかと思われて仕方がない。いろいろな点から考えると、大げさでなく日本という独立国家自体が無くなってしまうのかも知れない、とさえ考えざるを得ない程である。
従って、ここからはダウン・トレンドであるから、市場に留まるのであれば、ショート(空売り)一択である。
このアップ・トレンドからダウン・トレンドへの転換というのは、株式市場の呪われた阿鼻叫喚のフェーズへの移行であって、それまでの成功体験が仇になり、勝利の方程式であった難平やボトム・フィッシングが総て裏目に出ることになる。恐らく著名な投資家を含めて、ほとんどのファンダ勢は、総討ち死にといった有様になるのではないかと思われる。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。
言い換えれば、現時点で買いしかやらない投資家にとっては、「休むも相場」という判断が出来るかどうかが、太った豚と賢明な投資家との分かれ目になると言えよう。これも利益の出ている内に完全撤退一択である。現在は、アベノミクスに恩恵を受けた、相当な数の億り人が存在していると思われるが、その内の大多数の丸々と肥え太った豚がマーケットに殺され、食われてしまわないと、底打ちということにはならないのは、過去の株式市場の歴史が示す所であるからである。
最後に、ジム・シモンズについて書かれた著作(The Man Who Solved the Market: How Jim Simons Launched the Quant Revolution)に載っていた、興味深い一覧表を張っておこう。最高位に位置する著名な投資家達の年平均リターン一覧であるが、ヘッジ・ファンドの帝王レイ・ダリオでさえ12%であることは興味深い。その意味するところは、利益を残すことが如何に困難かということを示してもいる訳で、まあ、バフェット以上の成績の強者がごろごろいる現在の状況は、これがフラグでなくて何であろうと思うのは、私だけであろうか。
