2024年は、あまり成績が振るわなかった人が多かったようだ。その原因について、ファンダ派の人は色々と分析しているようだが、テクニカル派にとっては、ことは実に簡単明瞭である。
というのは、2024年は基本的にレンジ相場だったからで、単にトレンドがあまり出なかった1年だったということに過ぎない。これはチャートを見れば一目瞭然で、要はこの認識が出来たかどうかが、成績を分ける分水嶺になったと個人的には考えている次第である。
225月足
月足で見ると、1月~3月とアップ・トレンドで上がってきて、4月以降は緑の線を引いたような綺麗なレンジ相場になっている。7月8月の上下の髭がなかなかとエグイが、終わってみれば、何のことはない、結局1年の内9ヶ月はレンジ相場だったということである。上は4万が大きな壁になっているが、年末もこの壁に阻まれて終わっているのは、ある意味象徴的にも思われる。
225週足
週足で見ると、8月5日の暴落以降は、これもきれいなトライアングル、三角保ち合いになっていて、8月5日以降は、あまり値幅が出ない難しい局面だったことが判る。そのことは、移動平均線の絡み具合に端的に表れていて、この図では、9週・13週・26週移動平均線であるが、7月以降はこの3つが、狭い範囲で絡み合っているので、テクニカル的には手出し無用の相場である。トレンドがはっきりしないので、難易度が高いからだ。
ただし、全体としてはレンジ相場であっても、個々の銘柄の動きは別なので、テクニカル的にトレンドが出ているチャートの銘柄を取引すれば良いということに成る。天井を打って下げに転じた半導体銘柄などはその好例で、前に挙げた幾つかの銘柄なぞは、実にやり易い綺麗なダウン・トレンドチャートになっている。この他にもアップ・トレンドの綺麗なチャートとしては、やはり、アメリカ株や金が挙げられるが、このことから、アメリカ株をポートフォリオに組み入れていた人や所謂オルカン勢が成績が良かったことも容易に想像できる。
S&P500月足
NAS100月足
私自身は税金や円転の問題などがあるので、直接アメリカ株を売り買いはしていないが、これらアメリカ株や金の日本上場ETFは、為替の影響で、途中でトレンドが崩れていて少し難易度が高いと言えば高いが、1326や2358などは、1年を通して取引していて、ある程度とはいえそれなりに貢献してくれたことは言っておかなければならない。しかし、利益の7割方は空売りで、最終的には勝率 49.3%損益比率 1対5.9という数字に終わったが、主戦場の日本市場がレンジ相場でこの数字なら、まあ、十分満足できる1年であったというのが、この1年間の私の総括である。
1326金ETF日足
2358S&P500ETF日足
しかし、再三述べているように、日米共に、そろそろ年足で大きな陰線が出そうである。今のところ、トランプ政権期待で上がっているようだが、今年も、基本的に売り目線であることに変わりはない。さて今年はどうなるであろうか。
225年足
というのは、2024年は基本的にレンジ相場だったからで、単にトレンドがあまり出なかった1年だったということに過ぎない。これはチャートを見れば一目瞭然で、要はこの認識が出来たかどうかが、成績を分ける分水嶺になったと個人的には考えている次第である。
225月足

月足で見ると、1月~3月とアップ・トレンドで上がってきて、4月以降は緑の線を引いたような綺麗なレンジ相場になっている。7月8月の上下の髭がなかなかとエグイが、終わってみれば、何のことはない、結局1年の内9ヶ月はレンジ相場だったということである。上は4万が大きな壁になっているが、年末もこの壁に阻まれて終わっているのは、ある意味象徴的にも思われる。
225週足

週足で見ると、8月5日の暴落以降は、これもきれいなトライアングル、三角保ち合いになっていて、8月5日以降は、あまり値幅が出ない難しい局面だったことが判る。そのことは、移動平均線の絡み具合に端的に表れていて、この図では、9週・13週・26週移動平均線であるが、7月以降はこの3つが、狭い範囲で絡み合っているので、テクニカル的には手出し無用の相場である。トレンドがはっきりしないので、難易度が高いからだ。
ただし、全体としてはレンジ相場であっても、個々の銘柄の動きは別なので、テクニカル的にトレンドが出ているチャートの銘柄を取引すれば良いということに成る。天井を打って下げに転じた半導体銘柄などはその好例で、前に挙げた幾つかの銘柄なぞは、実にやり易い綺麗なダウン・トレンドチャートになっている。この他にもアップ・トレンドの綺麗なチャートとしては、やはり、アメリカ株や金が挙げられるが、このことから、アメリカ株をポートフォリオに組み入れていた人や所謂オルカン勢が成績が良かったことも容易に想像できる。
S&P500月足

NAS100月足

私自身は税金や円転の問題などがあるので、直接アメリカ株を売り買いはしていないが、これらアメリカ株や金の日本上場ETFは、為替の影響で、途中でトレンドが崩れていて少し難易度が高いと言えば高いが、1326や2358などは、1年を通して取引していて、ある程度とはいえそれなりに貢献してくれたことは言っておかなければならない。しかし、利益の7割方は空売りで、最終的には勝率 49.3%損益比率 1対5.9という数字に終わったが、主戦場の日本市場がレンジ相場でこの数字なら、まあ、十分満足できる1年であったというのが、この1年間の私の総括である。
1326金ETF日足

2358S&P500ETF日足

しかし、再三述べているように、日米共に、そろそろ年足で大きな陰線が出そうである。今のところ、トランプ政権期待で上がっているようだが、今年も、基本的に売り目線であることに変わりはない。さて今年はどうなるであろうか。
225年足
