モルモン教~末日聖徒イエスキリスト教会~のことは、
以前米大統領選(オバマ当選の二回目位)に立候補した人が、
モルモン教徒で落選したのが記憶にあり、なんとなく知りたい宗教であった。
ジョン・クラカワー著、「信仰が人を殺す時」が
モルモン信者の殺人事件を扱ったノンフィクションと知り
文庫二冊を読んだ。
うーーん、
モルモン教の膨大な取材と筆力に圧倒された。
途中、モルモン教歴史が詳細に書かれ、固有名詞が多いので、
その辺りは、多少飛ばし読みになったが、
モルモン教を知りたい人には必読書だろう。
文庫で500ページ。
始まりは、1984年七月、ある殺人事件から始まる。
犯人は、モルモン教信者でモルモン原理主義者。
元ユタの市議会議員でもあるが、
義理の妹とその娘を惨殺する。
モルモン教の信者、中でも原理主義者とは、どんな人たちか、
モルモン教の歴史などを、取材、調査に三年間、
執筆に一年かけたノンフィクションだ。
著者ジョンは、54年生まれのジャーナリスト、
登山家でもあり、映画化された「荒野へ」の原作者でもある。
感じたことはいろいろあったが、
読み終わって少し経っているので、強く感じた事を記憶に頼りながら。
ユタ州はモルモン教の州というのは知っていたが、
まず驚いたことは、この宗教の歴史が意外に古く、
ジョセフ・スミスが、1830年に設立、
180年以上の歴史をもつ宗教であり、
信者が現在世界に一千万人もいること。
米の居住地も、かなりの州にわたり、
NYからカリフォルニアまで、広い範囲でメキシコ、カナダも多い。
そして、主にモルモン教原理主義の、
一夫多妻制には唖然とする。
米では違法であるのに、いまだに堂々とそれをしていること。
妊娠可能な年齢選択もあるのか、
13、4歳で信者の祖父のような高齢な男性と
ほぼ強制結婚させられる驚愕も、モルモン教では当然のよう。
さらに驚きは娘と性関係を持つ、近親相姦も多いことだ。
それらは「預言者のお告げ」として許されると原理主義者は語り、
罪の意識などは全くなく、当然の性関係としていること。
一夫多妻制なので、ブリガムヤングをはじめとする幹部は、
当然子供の数が多く、子孫を残し信者を増やす宗教。
避妊はいけないので子供が50人などはふつうにあるよう。
一夫多妻制はイスラム教でもまだあるが、
近親相姦、まして娘を、は言葉もない。
父は娘が12歳になった時に性交を始めると信じ込んでいるなど!
娘たちも、生まれてすぐモルモン教信者としての教えを受け、
十分、洗脳されているので、
疑問を持っても逃げられないかんきょうで過ごしている。
逃げた例も出ているが、相当なエネルギーがないと越えられない。
場所によっては、TV、新聞雑誌閲覧禁止。
84年の殺人も預言者からのお告げでの殺害で、
信仰の怖さを感じ、想像もできないような世界でもあった。
考えれば、世界の新興宗教は、
近親相姦はなくても米の人民寺院の集団自殺から、
晴れ系では統一教会、桜田淳子の集団結婚まで、
謎だらけで、洗脳がたくさんある。
モルモン教信者は、黒人は劣悪で人間ではないと今でも教えられ、
町に一人も黒人はいなかったので知らないと語る。
同性愛者も犯罪者となる。それがモルモン教の教義となっている。
考えてみれば、カトリックも相当酷い事を秘密裏にしていた事実で、
映画にもなっているので、宗教の裏側は、
どんな宗派でもあるとは思うが、
娘相手の近親相姦で信者を増やすって、
狂気としか思えない。
昔は近親相姦での出産での、
病気も多かったのではと思うが、その辺りは調査できなかったのか、
記載はない。
オウム真理教も、サリンで人を殺すことを罪とは思わず、
高学歴の信者が、疑いもなく実行してしまった殺人洗脳、
信仰が殺人を平然と引き起こす、宗教組織の狂気を感じる。
一夫多妻制も原理主義者以外は、
表面的には禁止されているようだが、
実際は、まだまだ多いようで、実態は闇の中、近親相姦もあるだろう。
毎年、八月にはハリウッドばりの野外劇場が7日間開催、信者で満員。
入場は無料、派手なショーだが、
かならずモルモン教に反対する抗議デモもあるという。そうだろう。
ウォールストリートジャーナルは、ユタ郡を詐欺の首都と読んでいて、
州内で、ホワイトカラーの犯罪が、これほど多い場所はないからだそう。
モルモン教がの異常に高い割合なので、
信者の間で人を信じすぎてしまうからだとある。
わかるような、わからないような?
異端の信仰での、妄想と精神疾患との関わりについても記載があるが、
「一番の違いは、そのナルシシズムである」とあった。
これはわかる気がした。
創立は180年前、印刷機はすでにあったので、
モルモン経典、資料も残っている事で、詳細にかけたと著者は語る。
長いノンフィクションを久しぶりに読んだ。
著者が取材中に、モルモン教徒から嫌がらせなど受けなかったかと感じたが、
記載はないのでなかったのだろう。
それほど、アメリカではモルモン教の存在は大きいのかもしれない。
日本で、ふと思うのは、最近は見ないが、ケント・ギルバートが
モルモン教だったと思う。
新興宗教に入信してしまう心は謎だ。
以前米大統領選(オバマ当選の二回目位)に立候補した人が、
モルモン教徒で落選したのが記憶にあり、なんとなく知りたい宗教であった。
ジョン・クラカワー著、「信仰が人を殺す時」が
モルモン信者の殺人事件を扱ったノンフィクションと知り
文庫二冊を読んだ。
うーーん、
モルモン教の膨大な取材と筆力に圧倒された。
途中、モルモン教歴史が詳細に書かれ、固有名詞が多いので、
その辺りは、多少飛ばし読みになったが、
モルモン教を知りたい人には必読書だろう。
文庫で500ページ。
始まりは、1984年七月、ある殺人事件から始まる。
犯人は、モルモン教信者でモルモン原理主義者。
元ユタの市議会議員でもあるが、
義理の妹とその娘を惨殺する。
モルモン教の信者、中でも原理主義者とは、どんな人たちか、
モルモン教の歴史などを、取材、調査に三年間、
執筆に一年かけたノンフィクションだ。
著者ジョンは、54年生まれのジャーナリスト、
登山家でもあり、映画化された「荒野へ」の原作者でもある。
感じたことはいろいろあったが、
読み終わって少し経っているので、強く感じた事を記憶に頼りながら。
ユタ州はモルモン教の州というのは知っていたが、
まず驚いたことは、この宗教の歴史が意外に古く、
ジョセフ・スミスが、1830年に設立、
180年以上の歴史をもつ宗教であり、
信者が現在世界に一千万人もいること。
米の居住地も、かなりの州にわたり、
NYからカリフォルニアまで、広い範囲でメキシコ、カナダも多い。
そして、主にモルモン教原理主義の、
一夫多妻制には唖然とする。
米では違法であるのに、いまだに堂々とそれをしていること。
妊娠可能な年齢選択もあるのか、
13、4歳で信者の祖父のような高齢な男性と
ほぼ強制結婚させられる驚愕も、モルモン教では当然のよう。
さらに驚きは娘と性関係を持つ、近親相姦も多いことだ。
それらは「預言者のお告げ」として許されると原理主義者は語り、
罪の意識などは全くなく、当然の性関係としていること。
一夫多妻制なので、ブリガムヤングをはじめとする幹部は、
当然子供の数が多く、子孫を残し信者を増やす宗教。
避妊はいけないので子供が50人などはふつうにあるよう。
一夫多妻制はイスラム教でもまだあるが、
近親相姦、まして娘を、は言葉もない。
父は娘が12歳になった時に性交を始めると信じ込んでいるなど!
娘たちも、生まれてすぐモルモン教信者としての教えを受け、
十分、洗脳されているので、
疑問を持っても逃げられないかんきょうで過ごしている。
逃げた例も出ているが、相当なエネルギーがないと越えられない。
場所によっては、TV、新聞雑誌閲覧禁止。
84年の殺人も預言者からのお告げでの殺害で、
信仰の怖さを感じ、想像もできないような世界でもあった。
考えれば、世界の新興宗教は、
近親相姦はなくても米の人民寺院の集団自殺から、
晴れ系では統一教会、桜田淳子の集団結婚まで、
謎だらけで、洗脳がたくさんある。
モルモン教信者は、黒人は劣悪で人間ではないと今でも教えられ、
町に一人も黒人はいなかったので知らないと語る。
同性愛者も犯罪者となる。それがモルモン教の教義となっている。
考えてみれば、カトリックも相当酷い事を秘密裏にしていた事実で、
映画にもなっているので、宗教の裏側は、
どんな宗派でもあるとは思うが、
娘相手の近親相姦で信者を増やすって、
狂気としか思えない。
昔は近親相姦での出産での、
病気も多かったのではと思うが、その辺りは調査できなかったのか、
記載はない。
オウム真理教も、サリンで人を殺すことを罪とは思わず、
高学歴の信者が、疑いもなく実行してしまった殺人洗脳、
信仰が殺人を平然と引き起こす、宗教組織の狂気を感じる。
一夫多妻制も原理主義者以外は、
表面的には禁止されているようだが、
実際は、まだまだ多いようで、実態は闇の中、近親相姦もあるだろう。
毎年、八月にはハリウッドばりの野外劇場が7日間開催、信者で満員。
入場は無料、派手なショーだが、
かならずモルモン教に反対する抗議デモもあるという。そうだろう。
ウォールストリートジャーナルは、ユタ郡を詐欺の首都と読んでいて、
州内で、ホワイトカラーの犯罪が、これほど多い場所はないからだそう。
モルモン教がの異常に高い割合なので、
信者の間で人を信じすぎてしまうからだとある。
わかるような、わからないような?
異端の信仰での、妄想と精神疾患との関わりについても記載があるが、
「一番の違いは、そのナルシシズムである」とあった。
これはわかる気がした。
創立は180年前、印刷機はすでにあったので、
モルモン経典、資料も残っている事で、詳細にかけたと著者は語る。
長いノンフィクションを久しぶりに読んだ。
著者が取材中に、モルモン教徒から嫌がらせなど受けなかったかと感じたが、
記載はないのでなかったのだろう。
それほど、アメリカではモルモン教の存在は大きいのかもしれない。
日本で、ふと思うのは、最近は見ないが、ケント・ギルバートが
モルモン教だったと思う。
新興宗教に入信してしまう心は謎だ。
これを書いて、もう4年近く経ち記憶が遠のいています。
モルモン教について知りたいという理由より、ジョン・クラカワー、著者に興味があったことが
読んだ理由です。
今はモルモンに興味はありません。
このページはアクセスがわりに多いです。
また書かれても、これ以上は何とも書けませんので、
私のコメントはこれで終わりにいたします。
ありがとうございました。
ここまで書くと人畜無害の典型的なキリスト教徒のように思われるが、モルモン教の特徴は他のキリスト教宗派は聖書のみを聖典としているが、モルモンにモルモン書に聖書以上の重みを置いている。
(長くなるのでこの辺で。続きはまた。)
読んだ時は、かなり驚きだったので、ここへ書きました。
このページは今でもアクセス多いです。
あくまでも、このノンフィクション、本の感想です。
モルモン教の
一般の信者の方については知りません。
これを読み、そう受け取られたとしたら、書き方が悪かったと思います。
失礼いたしました。
一般的なモルモン教信者は、多妻婚も近親相姦もしとらんそうですよ。
もし、したら破門だそうな。