夏らしい雲が立ち始めました。
西日本豪雨の被害が、広範囲にわたっています。
子どもの頃、農作業や山仕事の手伝いをさせられました。
その合間に、ザリガニ釣りをすると、それだけは大目に見てくれましたが、
釣ったザリガニは、つぶしてしまうか、持って帰って食べるようにいわれたものです。
ザリガニが田んぼの畦や、川や水路に穴を開けるからです。
同じ穴を開ける犯人にモグラがいます。
地面に盛り上がっているところがあれば、ほぼモグラ塚といわれるもので、
それを発見したら、カッターの使い古しの替え刃を差し込むようにしました。
暇さえあれば、1人でも川遊びをしていたものですが、
川や土手に異常を見つけたら報告するようにいいつけられていました。
増水で橋げた(板をワイヤーで止めたもの)が流れたのを、
水が引いたら元に戻すのも、子どもたちの仕事でした。
それだけに、子どもの遊びは放任だったのでしょう。
また、雑木を取る山では大人の両手で木の幹をつかまえて、
手に余る(幹の周囲が40~50cm超)ようなら伐採するようにいわれました。
放っておくと木の重さで山が崩れやすくなるからだそうです。
かといって木をみんな切ってしまうと、必ず山崩れが起こるとも注意されました。
伐採するといっても根元から50cm以上の位置で切ります。
そうすると木は枯れることなく、根が土と水を抱え、若木が生えてくるのです。
伐採した木は持ち帰り、カマドや風呂焚きに使う燃料用の薪に加工しました。
身の回りの兆候を察知して、早めに自分たちで対処するというのが、
昔の人々の知恵であり、親から子へ伝えてきたことだった訳ですが、
今回の災害も含め、最近のさまざまな災害のニュースを目にするたび、
自然災害なのではなく、親と子のコミュニケーションが希薄化する中で、
古来の知恵を尊ばなくなった我々に対する神仏の警告なのではないか?
という思いを強くしています。
都市化が著しい横浜では、まち歩きをしていて、
ここが危ない、あそこが怪しいと、つい口に出してしまうのですが、
同行した人からは「言っている意味がわからない」と笑われます。
もちろん勝浦でも「あの木は切っておいた方がいい」などというと、
カミさんが「役所がなんとかするでしょ」とたしなめられます。
そのうちに、大雨や台風、地震のあと、倒木や山崩れしていて、
カミさんが「すごい!本当だ」などと感心される訳ですが、
今のところ、人的被害がないだけというにすぎません。
大阪地震でブロック塀が倒壊し、登校途中の女の子の命が失われたのをきっかけに、
町じゅうでブロック塀の危険を訴える人が増えています。
もちろん危険なのは確かなのですが、
石垣だったり、粗悪な造成で盛り土された住宅地も危険がいっぱいです。
とにかく、メタ坊にとって、今最大の関心事は「道路のひび割れ」です。
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