林もなくなり、畑もなくなって、彼らも必死なのかもしれない。夏の暑さがカッと照りつける頃になると、いろいろな虫たち、特に幼虫にご対面する機会が増える。堆肥などをひっくり返せばカブトムシの幼虫、コガネムシの幼虫など白い半透明の物体がウヨウヨあらわれる。プランターや鉢植えの少しこんもりした辺りを棒で穿るとヨトウムシも、いじらないでという表情で姿をあらわす。それで、今回は樹高1mほどの桃の木(食べていた桃 . . . 本文を読む
庭のモッコクバラの枝に沿って、ズラリと並ぶ「はとむし」。子供の頃、よく綿毛のかぶった幼虫を含め、指で追いかけてはピョンと飛んでいくのを飽きもせず日がな一日やっていた記憶がある。「はとむし」が子供たちの使う俗称だと思っていたら、どうも横須賀辺りだけで通用する地域特有の固有名詞らしく、正式には「アオバハゴロモ」というらしい。木の樹液を吸う害虫に分類されているから、行列のように並んでいるのを余り喜んでも . . . 本文を読む
やっとのことでフェネグリーク(フェヌグリーク)を手に入れた。
7月9日の日テレ・笑ってコラえて「日本列島農学部の旅」で、唐辛子に含まれるカプサイシンの脂肪燃焼効果を世界で初めて証明した京都大学農学部を取り上げた。その中で、現在研究中なのが「フェネグリーク」という香辛料。動物実験の段階にすぎないが、血糖値を下げ、肝臓に脂肪が溜りにくくするという2つの効果が得られる可能性がある事がわかってきたという。 . . . 本文を読む
駅前の回転寿司にはよく行った。上の子が生まれた頃だから、もう20年以上前からになる。15人も入れば満員の小さな回転寿司で、回るのを待っているよりも、注文した方が早かった。百円、百五十円、二百円と皿の絵柄で値段が違う方式だった。それが消費税がかかるようになって、最初は外税でかけていたが、税額を含んで表示するようになってから、端数が出てきて何がいくらかかるのか、実に判りづらいと感じていたところ、郊外に . . . 本文を読む
というフレーズもテレビから聞こえなくなって久しい。ゲッツ!もフォ~ッ!も、最近では、そんなの関係ねぇ!と思っていたら、たぁしかにぃ~、なんて日々流行りものが変わってしまう。まるで回転寿司のネタのようということで、くら寿司へ行きまうぃっしゅ!
この前は、それほど気にならなかったけど、連休のせいか、それとも夏休みに入った新米のアルバイトのせいか、とんでもない姿をした寿司が次から次へとまわってきた。でき . . . 本文を読む
千葉県夷隅郡大多喜町は、徳川家康江戸入府に際し、本多忠勝が初代藩主となった城下町だ。本多忠勝といえば、三方ヶ原の戦いの折、武田方の小杉左近から「家康に過ぎたるものは二つあり、唐のかしらに本多平八」と落書をもって賞賛されたことでも知られ、五十数回に及ぶ合戦に参加して、一度も傷を負うことが無かったので、徳川四天王、徳川三傑に数えられているほど。ここ大多喜に城を築き、安房里見家の動きを牽制した。大多喜城 . . . 本文を読む
といっても、WBA世界ライトフライ級元チャンピオン渡嘉敷勝男のことじゃなく、我が家の庭に出没するトカゲのこと。調べてみると、標準和名はニホンカナヘビという名のトカゲらしい。毎年、この梅雨期になると活動しはじめ、庭の岩の上などで見かけるようになる。お気に入りは、岩の上に置いた1枚のタイル。陽が差し始めた日中に、その上でただただじ~っとしている。もうかれこれ5年は毎年あらわれている。寿命は何年なんだろ . . . 本文を読む
伊豆や三多摩がかつて神奈川県だったなんてご存知だろうか?それと同時に今の都道府県が紆余曲折を経て、明治21年に香川県が誕生してほぼラインナップが揃い、昭和18年東京府が東京都に、昭和22年の地方自治法施行で北海道が自治権を持ち、昭和47年に沖縄がアメリカから返還され県となって、都合、一都一道二府四十三県になった。ここ数年、全国で吹き荒れた平成の大合併も記憶に新しい。そんな興味が尽きない私は、県立公 . . . 本文を読む
この前、仕事で一緒になった大阪の人と話をした。出身は八尾市。八尾はベッドタウンで、デートといえば難波や梅田、奈良を経由して京都だという。くいだおれで食事はしたことがないし、通天閣にも登るどころか新世界に行ったことがないという。つまり、いつでも行けるところ、特に身近な観光名所には案外行かないものなのだ。それは、西も東もなく、大抵の人はそうだといえるのかもしれない。さすがに世界最大級といわれる横浜チャ . . . 本文を読む
さくらんぼの名産地と言えば山形県。桃といえば岡山県。テレビのクイズ番組じゃないけれど、名産地は数々ある。それが大量輸送により外国から輸入される同じ産品が市場にあふれ出すと、価格競争がはじまり、丹誠込めて栽培されてきたものはあっという間に市場からはじき飛ばされる。残留農薬問題をはじめ、産地偽装や賞味期限改竄につづき、燃料や原材料の値上げなどで、ただでさえ不安定な市場が一層流動化して、低賃金、低金利、 . . . 本文を読む
チームバチスタの栄光を見そびれて、原作を読み、やっぱり見ておけばよかったなと後悔したので、「どんでん返しに慌てないよう、いくつも張られた伏線を冒頭から緊張して見ていると、より一層楽しめる」と新聞の映画評論に書かれていたアフタースクールを見に行った。テレビの番組宣伝を電波ジャックしたかのように、どの映画館も邦画はマジックアワーだったが、海老名のマイカルでなんとかやっているのを見つけたので出かけた。
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夫婦で映画を見に行くといったら、同年配の人たちから「嘘でしょ」といわれた。私の映画館通いは、高校生のときから。気分転換といっては映画、デートとなれば当然映画だった。だから、バイトは日雇いの仕事が主で、当時、親方にピンハネされても5千円の日当だった。ただ、映画館にいってみて面白そうだといっては見ていたせいか印象に残っている映画は少ない。
妻とも結婚前に映画をよく見に行ったし、結婚してからも見に行くこ . . . 本文を読む
岩手宮城内陸地震は過疎化が進む地域に多くの被害を及ぼした。最近では平成の大合併により寄り合い所帯となり、職員数を減らす中で連携がうまくいかずに、より一層住民の不安・不満が高まっていると報道されている。だからといって都市部は大丈夫かというとそうでもない。横浜市の場合、区役所職員の99パーセントは区外からの通勤者だから地元のことを知っている人間はほとんどいないし、3~6年で異動しているので地元への愛着 . . . 本文を読む
横浜で海に出るというと、ミナトヨコハマを自称しているだけに、身近なところにあるように思えるけれど、ほぼ100パーセントといっていいほど埋立で護岸され、自然海岸はない。ヨコハマ通の間では、幕末の埋立てのころの名残として、桜木町駅から汽車道を歩き始めると対岸に見える帝蚕倉庫の手前に古い石垣があり、その下にある砂だまりが当時の砂浜だといわれている。ほかに、今は護岸されてしまった鶴見区生麦の鶴見川沿いにあ . . . 本文を読む