今のように家庭用ゲームやテレビのない時代、子どもたちは家の外で遊ぶことが常だった頃。「かごめ」「はないちもんめ」「通りゃんせ」といった歌をうたいながら、手をつないだりして遊んだものだった。私の記憶では、男の子ばかりでは、やらなかった遊びで、必ず女の子のグループの人数が足らないためにかき集められて参加するハメになった遊びだと思う。これらの童謡(わらべうた)は、その由来がわからなくなってしまったといわ . . . 本文を読む
「うつせみ」は、現身(うつしみ)とか現人(うつしおみ)に由来し、現世(げんせ、うつしよ)=この世をいう。とある。昆虫でいえば「蝉の抜け殻」のこと。夏の季語とされるが、源氏物語の第3帖に登場するから、空蝉の用法はかなり古くからのものらしい。天皇の皇子として生まれながら臣籍降下した光源氏が、親友の頭中将から、付き合うなら中級貴族の女性がよいといわれ、人妻ながら心ひかれたのが「空蝉」=伊予介の後妻。1度 . . . 本文を読む
8月に入るとスーパーや八百屋の店頭に「幸水」が並ぶ。幸水は香水ではなく梨の品種で、みずみずしくて甘いのが特徴だ。横浜辺りでは「ハマ梨」とブランド名を付けて、お盆前後から直売所に幟を立てて売り始める。早速手に入れようと、市中見回りに出かけてみたのだけれど、幟はあっても売り切れているところが多い。それだけ、地元に浸透してきたとみえ、場所によっては発売時刻の1時間以上前から並ぶというところもある。価格は . . . 本文を読む
父親の野良仕事を手伝っているときに仕入れた知識。山の雑木の手入れをサボったために、人力で切るには及ばないほど、太い木になってしまった場合、巻き枯らしという方法を使う。木に年輪があるように、外側の皮の部分に成長する層=形成層があるので、倒したい位置の辺りの周囲にノコギリで引目をぐるりと入れて、一定の幅で鉈などで皮を剥いでおくと、ほぼ1年で立ち枯らすことができる。それ以上、目が行き届きにくい場合には、 . . . 本文を読む
お盆は、仏教の盂蘭盆会が略されたもの。旧暦の7月15日に行われていたものが、新暦の7月15日となり、7月15日が農作業の繁忙期にあたるため、1月遅れの8月15日に行われるようになった。これをあえて「旧盆」と呼んだりもして、全国的に定着し、一般にはお盆休みとして、13日のお迎えから16日の送りまで一斉に休みをとるようになった。そのため、都会では7月15日にお盆行事をし、地方では8月15日に帰省してお . . . 本文を読む
お盆も過ぎたとはいえ、まだまだ日向に出れば、ピリピリ刺すような暑さです。四季のある日本だからこそ、いろんなことにその季節があらわされ、言葉や色彩が豊かなのだといわれています。しかし、この暑さはどうしようもないほど。それで街中を歩いていたら、涼しい場所を歩いていることに、ふと気付きました。見上げると10mはあろうかという「ゆりの木」です。これほどの大きさになると、熱を吸ってしまうのかもしれません。で . . . 本文を読む
「ピリ辛」という語感は、夏の暑さに合う気がする。お盆が過ぎようとしているせいか、なんとなく風が暑さをゆるくしているような、それでも日当たりに出れば、動かなくても汗がどっと流れる。人に比べて食欲が暑さに負けるような体質ではないけれど、やっぱり喉越しがよいものをついつい食べる傾向にあるようで、必然、麺類が増え、ここのところのマイブームは熱烈中華食堂・日高屋の「ピリ辛とんこつつけ麺」590円。スープだけ . . . 本文を読む
つつ~~っと黒いスジが動いたと思って目を懲らすと、裏の勝手口のスミにプリプリっとウンチをしていくトカゲがいた。ウンチといっても2cmほどの黒いマヨネーズといった感じ。そのトカちゃんはというと、虹色ではなかったがツヤ光りした、これぞお待ちかねの本家・ニホントカゲだと思う。馴染みがないせいか、いつものカナヘビと違い、シャッターチャンスにポーズをとってくれない。スタスタと物陰に入ってしまう。
それにして . . . 本文を読む
何か面白いことはないかと原付バイクを走らせて農道を行くと、3軒続いて農産物の直売所があった。そのうちの1軒でデジカメを構えると、奥から野良着のお母さんがやってきた。ブログのネタ探しで身近にある直売所を書こうかなと思っていることを伝えると、最近、区役所の広報で直売所が取り上げられたために、やたらと見知らぬ人がやってくるうえに、値段どおりの代金を払わないばかりか、料金箱をこじあけてお金を持っていかれた . . . 本文を読む
映画が始まった途端に出ようかと思った。それほど強烈でグロテスクな映像からストーリーが展開していく。R12に指定されているものの、世の中がこう物騒だともうちょっと年齢が高くても(高けりゃいいってもんじゃないけど)と思いつつ、日本とアメリカの死に対する考え方、恐怖映画の娯楽性の考え方の違いのせいなのかな?と無理矢理納得させるのがいっぱいいっぱいの状態で、結局、Mナイトシャマラン監督は何を訴えたいのか? . . . 本文を読む
日曜日深夜1時、テレビ東京で「シンボルず」という番組がある。みうらじゅんとMEGUMIが出演して、さまざまなものを独特の解釈を展開しつつ芸術にまで高め?てゆく。見仏記やゆるキャラなど、限りを知らない蒐集癖で名を馳せるみうらじゅん氏の講義は、そこまで言うかな?と疑問に思いつつも、いつの間にか、みうらワールドに連れ込まれてしまう、テレビ東京らしい独自性の強い番組なのだ。
最初は、芸術性を確保するためか . . . 本文を読む
なかなかお目にかかれない場所だけど、横浜駅西口ダイヤモンド地下街を降りてすぐ左手にある。いつ頃からあるのかわからないが、かなり以前からあったような気がする。なんといったって、その前が「大当りの名所」横浜で一番億万長者を出したといわれる宝くじ売場だからだ。若い頃は、切手蒐集と同じくらい月1ぐらいの割合で宝くじを買っていた。今のようにやたらに発行されては、付き合うこちらも身が持たないし、最高でも1万円 . . . 本文を読む