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散歩をしていたら、三ツ境商店街を下ったハズレの方に人だかりがしている。
なんだろうと看板を見ると鯛焼きの店だった。
いつの間にオープンしたのか?
この少し手前にも、鯛焼き+たこ焼き+やきそばを売る店があったが、2年ほどで閉店してしまった記憶がある。
とにかく、通勤での行き帰りには時間の関係で、店が開いているときに来合わせたことがないし、休日に買い物となると、車で大型ショッピングセンターとか、スーパーマーケットへ出かけてしまうから、商店街の昼間の顔を見ることは珍しい。
たとえ、通っても、まず店の中をのぞいてみることがないので、店舗が入れ替わっていたり、シャッターが閉まったきりになっていても、その変化に気づかないというのが本音だ。
このような生活リズムを送っている人は、サラリーマンなら一般的なことで、これがシャッター通り商店街を生み出す一端を担っているのかも知れない。
せめて、いつもいく店だけを、今日は開いているとか、休みだとか無意識にチェックしている。
品書きを見ると、
たい餅(白たい焼き)-低糖小倉あん、カスタード、ベルギーチョコ各140円。
羽付たい焼き-低糖小倉あん140円。コクうま小倉あん、カスタード、チョコレート各150円。北海道コーンクリーム180円。チーズポテト200円。
湘南焼き-低糖小倉あん140円。カスタード、チョコレート各150円。
となっている。
羽付たい焼き(上写真)は、以前行った関越道の三芳SAで実食済み。
中身のあんこの味は同じようだが、皮の味とあんこの量は、三芳SAの勝ち。
わざわざ「たい餅」と表示してある白たい焼きは、マスコミで今流行っていると勝手に取り上げているもので、なかなかお目にかかれなかった。
流行っているなら、誰でも知っていて、誰でも食べていてよさそうなのに、まわりの誰も目にしたことがないのは、明らかにマスコミが作り上げた「流行」だからだ。
白たい焼きのことを聞いたときには、鳥取県倉吉市の細い路地にある地元高校生御用達の店のパリパリした食感の鯛焼きのことだと、てっきり思い込んでいた。
それが「たい餅」と表示されていて、実に疑問だった。
次から次に焼いていても、焼きたてじゃないのは、これいかに?
それに道具類をキレイに使っていないのは、商売人として基本ができていない。
さて、買ってみると、いろいろ注意される。
羽付は、くっつきやすいので、少し冷めかけたものを穴だらけの紙袋に入れてあって、ビニール袋に入れずに持っていき、食べ方のしおりを付けてあるので、そのとおりに食べて!という。
つまり、電子レンジで少し温めてから、トースターで少し焼き目をつけねばならない。
白は、パックに入っていて、家で開けてみたら、チョー冷めていた。
しおりを見ると、タピオカ粉を使ったもので、電子レンジで温めてから食べることを前提にしているほどなので、すでに作り置きを売っていた訳。
倉吉の鯛焼きを想像していただけに、腹立たしいやら、ガッカリしたやら。
で、ついつい、レンジでフニャフニャになったたい焼きで遊んでしまった。
不肖、私し、たい焼き詐称を反省して、身の縮む思いです。
これも、ベンチャービジネスの一種なんだろうけど、一過性のもので、決してヒット商品になるとは思えない。
ヒット商品じゃないから、こんな売り方をせざるを得なくなるのが道理だ。
これを美味いとか、流行りだとか書き立てるマスコミの功罪は計り知れない。
麻布十番の浪花屋総本店が、メジャーな鯛焼きの王道といいきれるし、
横須賀育ちの私としては、やっぱり、さいか屋地下の鯛焼きが原点だ。
羽なんかいらないから、きっちりあんこをシッポまで入れるか、あんこが少なくても皮の美味い鯛焼きを工夫して欲しいものだ。
今後の健闘を祈る。
冷蔵庫から出てきました。
冷えたままのものを食べてほしい、とのことでした。
電子レンジでチンするかしないかの違いな訳で、
特に冷たい鯛焼きときては、邪道ですよね。
せめて、鯛焼きでデビューせずに、
違う魚の名、マンボウとか、ウツボとか、
シラス(これ無理か?)とかにすれば、
ちょっと許せるかも。
いっそのこと、エチゼンクラゲ焼きなんて名で
登場してもいいかも。
デカ過ぎるか?