久しぶりに村上春樹の新作が出た。タイトルは猫を棄てるだ。

村上春樹の作品を読んだのは騎士団長殺し以来だ。
今回は村上春樹が自分の父親の事を初めて語った内容の私小説?エッセイ?で100ページほどのボリュームなので直ぐに読むことが出来た。
そして村上春樹自身が今回の様に自分の父親の事をこれ程までに書くという事は今までなかったのでそれはとても興味深く読み進めることが出来た。
この話の中でねじまき鳥クロニクルや1Q84などの多くの作品のネタになっているエピソードが入っていたのでそれがなかなか興味深かった。
僕は村上春樹の作品は初期の方が圧倒的に好きだ。羊をめぐる冒険までの3部作や世界の終わりハードボイルド・ワンダーランドそれにダンス・ダンス・ダンス辺りがやはり良いね。

それでも新作出たら必ず買ってしまう。最近は村上作品は長編より短編やエッセイの方が面白いと思うようになった。
パン屋再襲撃や納屋を焼くそれにTVピープルは本当に面白かった。

エッセイも遠くの太鼓のように海外に住んでいた頃の話は好きだ。

又意味がなければスイングはないのような音楽ネタのエッセイも音楽好き人間にとっては面白く読めるので好きだ。
本が売れない時代に新刊が出ると言っただけである程度の部数の売り上げが期待できる数少ないベストセラー作家である村上さん、次はどんな作品を出すか?
もう一度僕たちをアッと言わせる様な小説を発表して欲しいなぁ!