私が初めて彼にあったのは「施設に入らないで自立生活を送っている脳性麻痺を持つ人」として、新聞だったかな・・・。
私は施設で働いていたので、え??みたいな気持ちで、直接アポも取らず札幌まで逢いに出かけた。
突然の訪問に、嫌な顔もせず、動物園にも行ってくれ、楽しい時間を作ってくれた。
その頃から、手話の世界で忙しかった私に「みっちゃんも、もっと車椅子のこと勉強しなよ」とたしなめつつ、体を壊す私を心配してくれていた。
私のほうが自由に動けるのに、逢いに来てくれている数は私が出かけるよりも多い。
もう70歳を超えているのに、元気だ。
廉売横丁にも、ひょっこり現れ、夫から「三千恵さ~~~ん」と叫ばれ、なんだろう思って視線をその声のする方に向けると「土井さ~~ん!!」とつい叫ぶくらいの登場の仕方。
今日も電話がなった。
今函館にいるの、逢えないかな?って思ってと。
この連休、遠くの知り合いが函館に登場しているのがFBでわかっていたので、ピンと来た。
そして、函館に来る理由はそのとおりだった。
体調がというよりも、身体の調子がよくないらしく、このあと入院をするらしい。
血流が悪いので、車椅子での生活の場合、皮膚の炎症が出てくると、治癒力の落ちてくる人には、入院が必要になる。
彼は寝たきりになると困るから頑張ろうと思ってはいるんだけど・・・・と、動けなくなることへの不安が隠せない。
でも、
また来るよと言いながらJRに乗っていった。
私も、「私が逢いに行く」とは言わず、「うん、待ってるね電話」と言葉では出さなかったけど「約束」をした。
時間というのは本当に自然に流れてくるんだなと思いながら、初めて彼を見送った時は、「なんで早く来ないんだ!!」と駅員に怒られ、腹が立って、「いいです、周りの人に手伝ってもらうから」と、駅員の手を振りはらい、「手伝ってもらえませんか?」と行き交う人に声を掛けたことがある。
30年過ぎれば、こんなに簡単にJRに乗れるんだね。
こういうことは、当事者である本人たちが頑張って訴えて行かないと変わらない。
私はその背中を見ながら、私にできることをする。
今日の出来事を学生に伝えよう。
きっとまた、函館に来てくれることを願って。
逢うたびに、できなくなってくることは増えているけれど、きっと来る。
そう祈って、見送った。
(*^-^*)ノ~~マタネーって。