おとなになってフランスに留学した話

アラフォーのフランス留学日記です🇫🇷パリの大学で学部生をしています。フランスのことや、学校生活について書いています。

何が正解かわからない

2020-05-31 21:40:00 | 日記
今日もよく晴れ暑い1日でしたが、朝は比較的涼しく、日中も日陰はひんやりしていました。




今日は友人たちとランチのあと、散歩にでかけました。スターバックスが日曜夕方にもかかわらず開いていて、暑いのも手伝って何年か振りのフラペチーノしてしまいました笑





フラペチーノのおかげで体が冷えたので、日の当たる場所であたたまっていると、SDF のムッシュが、すみませんマドモアゼルたち、私は今日食べるのにも困っています。小銭でよいのでお持ちではありませんか、と。
友人たちが顔をしかめたのにもかかわらず、ムッシュは引きません。これは良くない雰囲気と思い、とっさにムッシュに小銭を渡し”Bonne soirée “と立ち去ろうとしました。




しかし、ムッシュは地面に座ると手をついてお礼をされたのです。
やめてください、そこまでされる必要はありません、と止めましたが、彼は”merci bcp”を繰り返していました。
なんともいえない嫌悪感でした。彼にではなく、自分に。

家に帰ると、また別の男性が入り口の前に座っていました。マドモワゼル、小銭をお持ちなら分けていただけませんか?と、やはり丁寧に話しかけてきます。先日は断ってしまい、それはそれで罪悪感を感じたため、次に会ったら渡そうと思っていた人だったので、今回は小銭を少し置きました。彼は笑顔で、”merci あなたに良いことがたくさんありますように。Bonne soirée “と。



正解はなんだったのでしょうか。無視をすること?逃げること?丁寧に話しかけてきた人に対して?もしくはちゃんと断ること?そもそもそんなこと気にしない方が良い?小銭が彼らの役に立つのか?自己満足?

小銭がないかと聞かれてあれば渡す、もしそれが何かの役に立てば幸い、そうでなければc’est dommage ...と思っていましたが。

今日のことは、答えがみつかりません。でもきっとこれからもこういうことがあるだろうと思います。あなたならどうされますか?






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6 コメント

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Unknown (harborside)
2020-06-01 08:59:26
大変考えさせられるお話ですね。私もイギリスにいたとき、また、行くたびに"change please"(小銭をめぐんでください)と声をかけられ、michimichi様と同じような気持ちになりました。正解はないかも知れませんが私は、ポケットに小銭を持っているとき、そして、渡してもいいなと思った時には渡すようにしています。人間気分にむらがありますから、そうでないときもあります。そしてそのあとはもう考えないようにしています。事実としてあるのは、こちらには渡しても構わない小銭があること、相手は小銭を必要としている、というそれだけのことです。渡したときに、反応が過剰なのはは確かに不快ですよね。でもそれはもうかかわりのないこと、として周りの目など気にしないようにしています。どんな時も周りには目があるのですから。ご疑問への答えになっていないかもしれませんが、こういう考え方も、ということでコメントさせていただきました。
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Unknown (Tulipe)
2020-06-01 09:52:04
Bonjour.
michiさんの自問自答はどれも正解でどれもその人の考え方によっては正解が違う・・・のではないかと思います。

2012年11月初めての海外旅行で次女とロンドンへいきました。
テムズ川近くからホテルに帰るためメトロの駅へ。その入り口でそして通路でSDFの方に声をかけられました。入口では声をかけられたことにびっくりしてそのまま通過しました。次に通路にいた方にカンパをしようか迷っていると、後ろから来た小学生の男の子がすすっと来て、財布から小銭を置いていきました。それを見て、「こんな小学生でも自分の意志で物事を判断できるんだ!」なのにこんな高齢者の自分が「どうしよっかな」なんて、恥ずかしい!と強く印象に残りました。以来、ほぼフランス専門(笑)旅行者の私は「Mademe s'il vous plaît .....」とパリでは毎日何回も声をかけられる度にそのことを思い出し、判断を即決します。

するかしないか。するとしたら相手の方との一瞬の相性?
小銭は最低バゲット1本は買える2€くらい。
一度だけパリで職がなくて・・みたいな娘と同じくらいのムッシュに
札(少額)をカンパしました。親心かな?

財布から出すともたもたして即決が鈍るから小銭はポッケにいれておく。パリでは至る所で声をかけられますので・・・こうしています。

パンでも買って空腹を満たしてほしい。飲み物でも買って喉を潤して欲しい。私はあなたのいるこの国でハッピーでいられるから・・・・
ただ、それだけの単純な理由です。

>私は今日食べるのにも困っています。
とスタバ近くでmichiさんに声をかけたムッシュの言葉を信じて
あげたことは私でもそうします。
時には断ることも大事ですが・・・・・。

TOURSでは駅近くのあるお店の前にいたムッシュは1年後もそこにおられました。(笑) 声をかけられ、私は思わず ça fait longtemps と(笑)
買い物に来た若者がやあ!みたいに親しそうに声をかけ、ムッシュも
!(^^)! 
そんな光景は日本では見られませんね。

自国にいると感じることができないことも他国で感じることができるということは
Vous deviendrez une femme riche en sensibilité.
À bientôt !
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Unknown (michi)
2020-06-01 20:20:45
@harborside harborside さま
コメント頂きありがとうございます!
いつも、かっこいいなあと思いながらブログを拝見していました。harborside さんの文章が、小説の一節を読んでいるようで心地よいのです。
貴重なアドバイスをありがとうございます。わたしは未熟なので、まだまだ自分の行為や判断に自問自答することが少なからずあります。お陰様で今後の方針が定まりそうです😊
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Unknown (michi)
2020-06-01 20:29:31
Tulipe さん
はい、、、正解などないですよね、、、。
そのお子さんは小さい時からきちんとそう判断ができる教育を受けていたのですね。素晴らしいと思います。

空腹を満たしてほしい、喉を潤してほしい、わたしはあなたのいる国でハッピーでいられるから
まさにそのとおりです!!自分の行動の理由。気持ちがすっきりしました!ありがとうございます😭

わたしはフランスが好きで、たくさんのしあわせをわけてくれたこの国の人に感謝している、ただそれだけで十分理由になりますね😊
Ça fait longtemps と返せるTulipe さんのあたたかい人柄がわたしは好きです!
日本では、都合の悪い事実を隠しみて見ぬふりをするのが当たり前になっている気がします。そうしてきたことに向き合うきっかけができてよかったです!

Merci à très bientôt!!
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Unknown (マンマ♪)
2020-06-02 14:40:17
michiさん、大変でしたね。
自分の行為が一体良かったのか悪かったのか、
しばらく意気消沈しますね。
日本人は本当に貧しくてもこのような行為は致しませんので
驚かれたことと思います。

私はベルリンに住んでいた時、やっぱり言葉は悪いですが
お恵を〜ってされたことがあります。
カンパできるということは自分がそのような身分だという
欧米の宗教の考え方もあります。
それと、本当に困っているのかということです。
2年前イタリアに行った時、お恵を〜をしている人が、郵便局でクレジットカードを使用していたのをたまたま目撃しちゃって。

あんまり考えないほうがいいかもしれませんね〜。
その時の気分で。
私の場合は関わるのが嫌なので、あげていませんけど。
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Unknown (michi)
2020-06-03 01:29:01
マンマさん!ありがとうございます😊
まさに、おっしゃる通りなのですー😭不可抗力感があって、意気消沈です。なんてぴったりな単語でしょうか!
イタリアでもそんな感じなのですね、、、マンマさん、ご経験がワールドワイドですね!そして、最後の”関わるのが〜”のお言葉に、わたしもくよくよしない、かっこい大人になりたい!とハッとしましたー!
ありがとうございました😊
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