イタリアのおばちゃんとオット´s 日記

イタリアのおばちゃんが語る、ローマでの平々凡々な人生&オットの腎移植体験記と透析生活回想録

かなり その②

2010-01-22 23:32:49 | おでかけ
1月16日(土曜)
前の週から、ムスコと3人でメディア・ワールドへテレビを買いに行くことになっていた
我が家には、テレビがない部屋はお風呂だけ。。。
イタリアもベルルスコーニのせいで、しょうもない地デジってやつに移行となり、ローマは早々と去年の暮れ対象地区となり、予告のあったその日に普通のそれまでのテレビは一切みれなくなった
 普通、イタリアでは前宣伝だけで、期日を守る・・・ってことがまずない世界なんで、みんな、その日には実行されないだろうってタカくくってた人の方が過半数だったのに
我が家は、どっちと判断したわけでもなかったが、すでに、いくつかの局が地デジ対応になった時チューナーを1台買って、寝室のブラウン管テレビに取り付けてあった
幸運にも、《普段、我が家はこういう場合貧乏くじ引くのが常なんだが》3年前、イタリアのおばちゃんが事故の入院生活から生還した際、オットは、引越しして、大きな本棚を買って、テレビまで勝手に買い換えた
そのテレビ、たまたまアナログとデジタルの兼用だったらしい
というわけで、応接間兼居間には38インチの薄型テレビがあって、オットは衛星放送のSKYと契約し、高画質でサッカーの試合やら映画やらが観れるようになっている
ムスコの部屋には、オットとイタリアのおばちゃんが同棲時代に使っていたテレビが与えられ、地デジになるまでは、ムスコも自分の部屋でテレビが観れるようになっていた。
チューナーは安いのだと20ユーロとか位であるからもう1台ムスコ用にチューナーを買えば済んだんだが、実は、、、去年のムスコの誕生日、イタリアのおばちゃんとオットはプレイステーション3をプレゼントしてやった
パパとママハハにもらったプレゼントだから、、、という名目でプレ3はそのまま我が家に居残ることになったんだが、その後が問題
プレ3、高性能が故高画質テレビじゃないとできないらしい・・・
なんで、そのプレゼントは、我が家の唯一の高画質テレビがある居間に居座った
サッカーはムスコも観たいからまず問題じゃないのだが、友達が来てプレ3で遊びたい時なんかは、我々大人組は映画が観れないことになってしまった
そして、今回、ムスコの部屋のブラウン管テレビをお釈迦にし、居間の高画質テレビをムスコにお下がりし、我々は更にひとまわりでっかい高画質テレビを新しく買うことにしたってわけ

ムスコの終業時間にあわせ学校までお迎え付き。。。
まずは学校の近くのトラットリアで腹ごしらえ
ムスコにはポーターと技師と引越しの3役こなしてもらわなきゃいけないし・・・
昼食後いつも行く我が家から一番近いショッピングモール内のメディア・ワールドへ
2.3目星をつけて、お店の人に在庫の確認をしてもらう
どれもこれも在庫切れ、現品限り、ばっかり
かといって展示品だから割引するかといえば、そうじゃないらしい。。。
ターゲットを広げ他の商品も聞いてみたが結果はさんざん
別のもっと大きいショッピングモールなら在庫がありそう・・・っちゅうんで、ローマの南から北へぐるっと移動
確かにそこにはいっぱいあった。。。
それに、前のお店には置いてなかった物まであった。。。
結果、予定していたのより更に薄型の42インチSamsungを買うことに
そして他にもついでに買ったものが色々色々色々
あ~~お買い物は楽し
でも、我が家の場合楽しいだけじゃ終わらない・・・
小さいテレビやスキャンナーは、すべて店内に在庫が置いてあるのでその場でお持ち帰りだが、メインの大きな42インチテレビは近くの倉庫に取りに行けと言われる
前も、他のメディア・ワールドで同じような体験をしたが、その時は地図片手になんとか一発辿りつけたんで今回も大丈夫だろう、、、と甘く見たのが間違いだった
地図通りに進んだつもりだったが、なんとなく違う感じがしたんで一度後戻りして
2度目、それでもここしかありえないからもう一度行けども行けどもそれらしいものが見当たらない
仕方がないから店まで戻って(途中環状線は渋滞)オットはすでに頭から湯気立ち状態だったから、車に残してムスコと2人でお店の人にどうにかしてくれ・・・
心の中、親子3人揃って方向音痴なのを、、、誰がこのくそ忙しい土曜日の夕方の時間にかまってくれるんだろうか  と、半ば自分で自分の行動を嘲りながら・・・
さっき応対してくれた女の子の店員さんは、もうシフトが終わっていなくなっていた
代わりにいたおじさんの店員さんに恐る恐る事情を話すと、即答で“わかった、じゃ、ここで商品上げるから、隣のスーパーマーケットのカートを借りて入って来なさい”と
一瞬、意味が飲み込めずポカーーーン
もう一度同じことを繰り返され、とにかく隣のスーパーマーケットのカートを取りに行く
行きながら、ムスコと、
“誰かに取りに行かせるんかなぁぁ
“きっとまた長いこと待たされんだろうなぁッ
“だっておじさんひとりだったもんね
“親父、また、待たされたら怒り再燃だろうな・・
と、あーだ、こーだと想像を膨らませ
しかも、その間にモール内のアナウンスが入り
“環状線にて大事故が発生し、かなりの渋滞となっています。お気をつけ下さい”
と言っている
カートをゲットしておじさんのところに戻ると、、、
“おい、坊主、重いから一緒に手伝えよ”と言って、その場に山積みになってる大きな箱のひとつをカートに積み込もうとしている
“おじさん、それ、ホントに私達が買った商品
“決まってッじゃんかーー違う商品渡してどうなるっちゅんじゃ

それにしてもびっくり
ムスコとふたり、車までの道のり、何度商品番号をレシートのそれとみあわせたことか、、、
なんで、最初の女の子の店員さんは、その場でこれをくれなかったんだろう    
この世には、いくつもの摩訶不思議がある

帰り道は、さっきモール内アナウンスにあったように、環状線は渋滞で長い長い列ができていた、が幸いにも我々の帰り道とは反対方向だった

すっかりおそくなってしまったんで、家の近くのピザ屋さんでピザを食べて帰宅

でも、どうしても、その晩から自分の部屋にテレビが欲しかったムスコは、居間の旧いテレビを自分の部屋に引越しさせ、
新しい大きいテレビを設置し、作動させ、
てからおやすみになったようだった。。。

年寄り組は、後日、ゆっくりと
ついでだから台所にある小さいタイプのブラウン管テレビも買い替えよとなり、購入したマイナーなUNITEDというメーカーの19インチをお披露目
ことのついでに、ちょっと前から欲しかったスキャンナーもセットアップ
更についでのついでに、ドライヤーが1個壊れてたんでこれもおもむろにお出まし

テレビの姨捨山状態となってしまったムスコの部屋
無料で返品・取替えできる保障期間の8日間は箱も保存しなきゃいけないんで、ダンボール箱が山積みとなってしまった居間の片隅
であった

カーーーット

かなり その①

2010-01-22 18:40:46 | おでかけ
中身の濃い1週間だった

1月15日(金曜日)
月曜日からオットが仕事に復帰することになってたんで、透析の時間を仕事体勢時間(13時半から)に変更してもらった
すでにその前からひとりで通院するようになっていたが、その日、透析が終わった後調子がよければ、甥っ子・姪っ子の顔見に寄る・・・っちゅうんで、イタリアのおばちゃんはオットの透析が終わる頃(2時間後)を見計らって公共交通機関でクリニックにむかうことにしてあった
車だと、混んでなければ20分の道のりだが、公共交通機関だと、まず家から85番バスに乗ってトゥスコラーナ駅(10分)空港行きの電車で2駅目のトラステヴェレまで(8分)駅前から始発の786番バスに乗り換えてクリニックまで(7分)が最短
乗り換えの待ち時間に余裕をもって計算し1時間前に家を出発
まず、85番バスは7~8分の待ち時間で来た
電車の駅に着くと、降りてくる人がパラパラいたのでイヤ~ぁな予感はしたものの走った所で間に合わないと判断し、速度はそのままホームへ
上がりきった丁度に電車が滑り出す気配を感じた・・・
“しまったあん時走ってれば間に合った・・・”が後の祭り
空港行きの電車は15分毎なんで、待つことに。。。
待ち時間つぶし用の編み物は持っていたが、吹きっさらしのホームは手仕事するには寒すぎる
というわけで、なるべく太陽が当たるところでじーーーっと待つこと12分
そろそろ“電車が参ります”のアナウンスかなと思いきや、、、かかったアナウンスは、“空港行きの電車、15分遅れます”だった
かといって他の手段はないし、、、そのまま待つしかない
オットに携帯でメッセージを送ってたら、他のアナウンスが入り“間もなく2番ホームにチヴィタヴェッキア行きの列車が参ります、停車駅は、オスティエンゼ、トラステヴェレ、、、”4番ホームにいたイタリアのおばちゃんはすかさず2番ホームへ
よかった、これで10分は取り戻した
トラステヴェレの駅前広場には、運よく786番バスが待機していた
乗客はすでに結構な人が座って待っててもうまもなく出発って感じだった
で乗ろうとすると、運転手が“隣のバスが先発します”と言う
座ってた乗客がとその隣のバスに乗り換えた イタリアのおばちゃんも
でも、そのバス普通の市バスっぽくなくって、なんか郊外に行くオンボロ長距離バスっぽかって、なんとなく疑いたくなる様相だった
立ったまま本当に行き先方面に出発するかどうか見守ってたら、社内のデジタル掲示板に“このバスは768番バスです・・・”と字幕が出る
 違うじゃん。。。
タイミングよく、駅前広場を出発したら道路に出たすぐのところで1個目の停留所があり、すぐに停車したので確認する暇もなく飛び降りた
そんな一停留だけ乗るのは、イタリアのおばちゃんひとりだったんで、バスはすぐさま再発進し、見ると、バスの側面にはやっぱり『786』となっていた
せっかく10分挽回したのに、、、
“あ、そういや、さっきオットに携帯メッセージ送ったんだった”と思い出し、
返信が来てるかも。。。と、携帯を取り出してみる
やっぱり来てた “ゆっくりでいいぞ、今日から3時間コースになった”だと
、、、ってことは、順調に乗り継ぎして1時間足らずで着いてたら1時間以上クリニックで待ちぼうけだったってこと どっちにしても待つ運命だったってわけね
まッいいっか カシミヤの帽子のできがかなりすすんだし

イタリア行きたいけど透析が・・・

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