石兎の風流日誌

日常に考えた事を俳句・短歌で綴る。

新盆・・・

2011-08-17 15:44:25 | 日記

 病気で苦しんでいた愛犬の智太は、投薬の甲斐も無く、7月7日午後3時55分、一声キャンと叫んで大きなため息を付いてこと切れた。享年十歳と七ヶ月であった。

 翌8日午前10時30分、愛犬の智太を動物葬儀社(ペット・エンジェル)で荼毘に付した。同日、午後1時、私は来世での再会を願いながら、智太の小さな骨を拾って骨壺に納めた。

  『   十年  ともに過ごした  愛犬の   智太病で  黄泉へ旅立つ    』  

  『   七夕に  愛犬智太  冥界へ   』

  『   セミ騒ぐ  朝に愛犬   荼毘にふす    』

 埒も無い事を書くものだと、思うかも知れないが。愛犬に死なれた辛さ悲しさ寂しさは、簡単に割り切って、忘れる事が出来るものでは無い。共に過ごした家の中の至る所で、在りし日の愛犬の姿が甦り、私の胸を締め付けて泪を誘う。

 いや、いや、智太は、現世を幸せに生きて、今は、天国に居るのだと、私は無理矢理に、自分自身に言い聞かせている。

  『   生終えし  愛犬今は  天国か    只それだけが   今気に掛かる    』      石     兎

 新盆が終わった・・・・皆々御馳走はどうだたか!ちゃんとご接待出来ていたろうか。

 知人に 「皆、帰って来てるかな・・・」 問いかけてみた。

 「智ちゃんは、一番に駆け戻って来ているし、皆一緒だよ・・・・逝く時も瑠々ちゃんが迎えに来てたし」 だそうだ。

 (そう言えば、智太は先輩犬の瑠々ちゃんが大好きだったな。瑠々ちゃんが一緒にいてくれてるんだ・・・)

 知人曰く 『東(アガリ)の方角から皆帰って来、帰って行く』 と言っていた。

 「天国」 って、東の空の向こうに在るのか。

 


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