病気で苦しんでいた愛犬の智太は、投薬の甲斐も無く、7月7日午後3時55分、一声キャンと叫んで大きなため息を付いてこと切れた。享年十歳と七ヶ月であった。
翌8日午前10時30分、愛犬の智太を動物葬儀社(ペット・エンジェル)で荼毘に付した。同日、午後1時、私は来世での再会を願いながら、智太の小さな骨を拾って骨壺に納めた。
『 十年 ともに過ごした 愛犬の 智太病で 黄泉へ旅立つ 』
『 七夕に 愛犬智太 冥界へ 』
『 セミ騒ぐ 朝に愛犬 荼毘にふす 』
埒も無い事を書くものだと、思うかも知れないが。愛犬に死なれた辛さ悲しさ寂しさは、簡単に割り切って、忘れる事が出来るものでは無い。共に過ごした家の中の至る所で、在りし日の愛犬の姿が甦り、私の胸を締め付けて泪を誘う。
いや、いや、智太は、現世を幸せに生きて、今は、天国に居るのだと、私は無理矢理に、自分自身に言い聞かせている。
『 生終えし 愛犬今は 天国か 只それだけが 今気に掛かる 』 石 兎
新盆が終わった・・・・皆々御馳走はどうだたか!ちゃんとご接待出来ていたろうか。
知人に 「皆、帰って来てるかな・・・」 問いかけてみた。
「智ちゃんは、一番に駆け戻って来ているし、皆一緒だよ・・・・逝く時も瑠々ちゃんが迎えに来てたし」 だそうだ。
(そう言えば、智太は先輩犬の瑠々ちゃんが大好きだったな。瑠々ちゃんが一緒にいてくれてるんだ・・・)
知人曰く 『東(アガリ)の方角から皆帰って来、帰って行く』 と言っていた。
「天国」 って、東の空の向こうに在るのか。
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