毎夕、走るために出かけている市の運動公園では、何かしら、面白い出来事に遭遇したり、面白い話を漏れ聞く事が有るのだが・・・新年2010年になってからは、何も無かったな、と思っていたら、私は、一月中旬始めの夕方の事を思い出した。
その夕方は、世界的大寒波の影響を受けて、風が強く非常に寒かったので、案の定陸上競技場は、閑散としていた。人が直ぐに数えられる程しかない陸上競技場のフィールドの一角に老人が旗を立てて立っていた。その旗(正確に言えば幟旗なのだが)は、ノルディック歩行クラブ(間違っているかも知れない・・・記憶が、確かそんな感じ)の目印の旗で、老人は、一人で旗を強風から守りながら、会員達が遣って来るのを待っていたのだ。
いや、しかし、私が帰った午後八時まで、その他の会員は一人も姿を見せなかった。
全く、あれは、頑固一徹な老人の姿だが、滑稽だと見れば酷だろうか。
= 遠い夜明け =
子供の頃、早く寝すぎた為に、
夜半に目が醒めて、
一人、夜明けを、待ち焦がれていた事があった。
戸外の物音に、耳を澄ませながら、
待っても、待っても、明けない、
遠い遠い夜明け。
そして、何時しか、私は眠りに落ち、
気が付けば、寒い寒い日曜日の朝であった。
石 兎
その夕方は、世界的大寒波の影響を受けて、風が強く非常に寒かったので、案の定陸上競技場は、閑散としていた。人が直ぐに数えられる程しかない陸上競技場のフィールドの一角に老人が旗を立てて立っていた。その旗(正確に言えば幟旗なのだが)は、ノルディック歩行クラブ(間違っているかも知れない・・・記憶が、確かそんな感じ)の目印の旗で、老人は、一人で旗を強風から守りながら、会員達が遣って来るのを待っていたのだ。
いや、しかし、私が帰った午後八時まで、その他の会員は一人も姿を見せなかった。
全く、あれは、頑固一徹な老人の姿だが、滑稽だと見れば酷だろうか。
= 遠い夜明け =
子供の頃、早く寝すぎた為に、
夜半に目が醒めて、
一人、夜明けを、待ち焦がれていた事があった。
戸外の物音に、耳を澄ませながら、
待っても、待っても、明けない、
遠い遠い夜明け。
そして、何時しか、私は眠りに落ち、
気が付けば、寒い寒い日曜日の朝であった。
石 兎
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