嘆き節を聞いた・・・
運動公園の正面スタンドの下で、私から、一寸離れていたところに座っていた大学生らしき二人組の会話だ。
「比嘉、お前、江田春美知っているか」
「ああ、知っているよ」
「俺、日曜日に街で、男と一緒に歩いていた江田春美に会ったんだよ」
「江田の奴、男がいるのか」
「ああ、春美の奴、男がいるんだよ」
「ははは、ショックだったか」
「ああ、ショックだったよ。春美の奴、俺と目が合った途端に、男の腕にしがみついたんだぜ」
「そりゃあ、山田、お前の気持ちは、江田の奴に見透かされていたんだぜ」
「ああ、悔しかったよ」
「はははは、諦めろ、諦めろ。江田の奴より、綺麗な女の子は沢山いるぜ」
「しかし、何も、見せ付ける事はないだろう」
「ふふふ、山田お前の負けだよ」
「ああ・・・・・」
懐 か し き 恋 を 思 っ て
『 過ぎ去った 日々の彼方に 君が居て
花のかんばせ 変わる事無し」 石 兎
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