石兎の風流日誌

日常に考えた事を俳句・短歌で綴る。

泡沫(ウタカタ)・・・

2010-07-15 01:55:21 | 日記
 私は、死んだ愛犬・留々(ルル)の三回目の命日を、忘れていた・・・いや、全く情け無い。去るものは日々に疎し、か。

 私が、留々の命日(七月一日)を思い出したのは、偶然に過ぎない。その朝(七月一日)、私は、珈琲を飲みながら、煙草を吹かしていたのだが。突然、庭の木々で鳴き出したセミの声に、私ははっとし、「今日は死んだ愛犬・留々の三回目の命日なのだ」と思い至ったのだ。

 いやはや、人情は紙より薄い、か。


   =   留  々   =

  この六月の末の青空の夕暮れは、美しい。
  梅雨は、明けて、セミも鳴き出した。
  いよいよ夏が始まるのだ。
  留々、お前は、イノシシに立ち向かう琉球犬の血筋なのだ。
  病気になんかに負けたらいけない。
  留々、私は、この世の夏の美しい光を、お前と一緒にまだ見ていたいのだ。
  留々、勝手に独りで逝ってはいけない。
  まだ、まだ、逝ってはいけない。

                                 石    兎

 昨日、我が家の勝手口ドアノブ横の壁にへばりついてセミが脱皮をしていた。何時間もかけてゆっくりゆっくりと。脱皮したてのセミは、薄緑色で大変美しく儚げだ。
 
 成長したセミは、数日しか生きられないと言うが。あのセミも今日の朝日と供に声を張り上げ、次の世代に繋ぐべく飛び立って行くのであろう。抜け殻一つ残して・・・

ワールド・カップ南アフリカ大会・・・

2010-07-14 02:11:39 | 日記
 ワールド・カップ南アフリカ大会は、スペインの優勝で、幕を閉じた。

 日本代表チームの予想外の16強入りと、素晴らしい大会となった。思えば、戦前は、一次リーグ三戦全敗も、予想(大多数の日本国民がそう思っていたはずだ)されていたのだ。それが、蓋を開けてみれば、二勝一敗で一次リーグを突破して、ベスト8を狙う決勝トーナメントでは、パラグアイと延長戦まで戦って決着が付かず、PK戦の末に敗れたのだから、最早、何も言うことは無い。

 突然に日本代表チームを変身させたのは、何だったのか。それは、全く期待されていない事に対する悔しさで有り反発心で有ったかも知れない・・・止まれ、ちゃんとした戦略戦術を立てて戦えば、日本代表チームは、世界のサッカーと戦えるのだと言う事を、今回のワールド・カップ南アフリカ大会で証明した。

 岡田武史監督に、脱帽。

 最も、私が、今回のワールド・カップで一番楽しかった話題は、ドイツの水族館のタコのパウルの勝敗占いだ。パウルは、ドイツの勝敗を全部的中せさた。為に、イギリスのブック・メーカーは、大損したと言う噂だ。

 戯言とは言いながら、タコのパウルは、決勝戦の勝ちをスペインと占って、見事に的中させた。最早、スペイン人は、、タコは食えないだろう。


   『 風求め 窓辺好んだ 愛犬は  今は雲井で 夕涼みする 』

   『 初セミや 遠い昔を 思い出す 』                     石   兎

七月・・・

2010-07-13 04:06:07 | 日記
 懐かれた野良猫が、相次いで横死(ジュニアは、車に撥ねられて死に、直助は喧嘩で死んだ)したのに、又候、野良猫に懐かれてしまった。
 寅吉は、まだ、幼い感じのする赤毛の野良猫で、毎朝、私が家の前の道路を箒で掃いていると、必ず箒に戯れ付いて掃除の邪魔をするのだ。

 はてさて、寅吉をどうしたものか。路上は、危険が一杯なのだ。


   『 七月は 十日ばかりで 路上に  転がる蝉を 数多見掛ける 』      石    兎

 
 本格的な暑い夏到来の沖縄ではあるが、今回の参議院議員選挙は、今一熱さに欠けていた。どの政党になっても変わらぬ現実に、苛立ちが募る。

 結局、普天間隠しなんて陰口の聞かれる菅総理の消費税10%発言のオン・ゴールで、民主党は大敗したのだ。
 菅総理は、続投の積りのようだが、政党のトップが、選挙の敗北の責任を取らないなんて有り得ない。識者の間では、総理大臣が短期間にころころ変わり、日本は世界の信頼を失っているから、菅総理は辞めるべきでは無いという議論も有るが、私は、それは、間違っていると思う。

 苟(イヤシク)も、日本は、民主主義の国家なのだ。民主主義の国家なら、どんな組織(政党・企業)のトップでも、失敗したら、責任を取るのが本筋だ。そうでなければ、最早、健全な民主主義の国家ではない。

 菅総理は、政党のトップとして、選挙に臨んで大敗(自らの不用意な発言の結果)したのだ。責任を取るのは、当然だ。


   『 七月の 祭り近付き エイサーの  稽古の熱気 いや増すばかり 』     石    兎