見晴台学園トピックス

 1990年、学習障害や発達障害の中学生・高校生が学ぶ全国にも珍しい父母立の学園です。

学園親のハナシ54

2019年12月26日 | 父母の声

新元号「令和」とともに始まった娘の専攻科生活。

振り返ると、初夏のぶどう園実習から、晩秋のTKD53ウォーク(東海道を歩く旅)、12月の全国専攻科研究集会…と、

専攻科ならではの様々なカリキュラムや行事に、クラスメートと取り組んだ日々でした。

専攻科は、本科の時よりも宿泊を伴う行事が多く、特に、今年度のTKD53は三泊四日と例年になく長旅。

しかも、最後の宿泊はシングルルーム利用とのことで、一人で就寝、身支度・荷物の整理もすべて自分でしなければなりません。

これまで、娘を一人で宿泊させよう(できる)なんて思ったことすらありませんし、

普段が普段だけに(笑)、大丈夫かなあ、ちゃんと一人でできるのかなあ、と、

旅支度の時から道中まで、ずっと心配は尽きませんでした。

 

そんな中、TKD53の旅もなんとか無事終わり…。帰宅後、荷物の整理をしながら、どんな様子だったのか聞き出そうとしていた私に、

娘は一枚のメモを、大事そうに、そして、得意そうに渡しました。

草津で宿泊したホテル名が印刷された、薄緑色のメモ用紙でした。

見ると、そこには、

 

おきる時間 7:00

朝食 7:30

ロビー集合 8:30

(6:46に50分前までおきること>

(朝食の時間におくれないこと>

 

と娘の字で書かれてありました。

そして、「ちゃんと起きれたよ」と。

 

何をするにもゆっくりな娘のことですから、お友だちや先生に助けてもらいながらの四日間であったに違いありません。

でも、自分のことは自分でやらなきゃ、と、夜、一人きりになったホテルの部屋でメモを綴り、明朝に備えようとした姿に、

TKD53に臨む娘の並ならぬ意気込みを知ることができました。

「お母さん、もっと私のこと、信用してよね」とまではいわれませんでしたが、あの得意そうな顔は、そう語っていましたね。

 

娘に「友だちと旅行に行くから」、といわれ、私が置いてけぼりになる日もそう遠くないかもしれません。

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