寒牡丹スケッチ

寒い12月の末・・

奈良の寒牡丹をスケッチするのは毎年の恒例になっていた。

何日か泊りがけで二上山の麓の寺の境内に・・

早朝から夕方、スケッチブックが見えなくなるころまで・・

寒さに耐えながらスケッチする。

何人も絵描きが同じように境内で花の前に張り付いている。

一日の写生を終えて寺を出るころには真っ暗闇で・・

やっと暖かな宿舎に戻るのである。

・・・

年の暮はそうやって奈良で過ごしていた。